人こひ初めしはじめなり。
2020年 10月30日 - 日常
皆さんの初恋はいつですか?
あまく切ない、そして時にはほろ苦い、初恋の思い出。
初恋は、くりかえし歌のテーマとなり、さまざまなアーティストが切ない思いを歌に託してきました。
島崎藤村(しまざきとうそん)の『若菜集』には、「まだあげ初(そ)めし前髪の 林檎(りんご)のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛(はなぐし)の 花ある君と思ひけり」という「初恋」の詩があります。
この有名な「初恋」が世に出たのが、明治29年10月30日です。
「初恋」は当時の若者たちに大きな反響を巻き起こします。
そのころの日本では、好きな相手と自由に恋愛し結婚することは一般的ではありませんでした。
しかし、個人を尊重する西洋の文化が紹介されるようになると、新しい恋愛観が生まれてきます。
そうした新しい男女の関係を、この詩を通して藤村は表現したのです。
自分の気持ちに正直に恋をする若い二人。その姿は、新しい時代の幕開けにふさわしい大胆で新鮮なものでした。
「初恋」からおよそ100年。
藤村が描いた、初恋ならではのときめきや緊張、喜びは、今でも共感を呼び続けています。
あの(初恋の)頃に戻ってみたいですね。
今日10月30日は「初恋の日」です。
島崎藤村ゆかりの宿である長野県小諸市の老舗旅館「中棚荘」(なかだなそう)が制定し、記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
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