煩わしいなどとは思わずに。

2020年 12月4日 - 日常

12月に入り、御歳暮の佳品が届いています。
御歳暮は、年越しの「御霊祭」(みたままつり)で塩鮭、するめ、数の子、塩ぶり、魚介類の干物などを祖先の霊に供えた名残りで、こうした供物を嫁いだ娘や分家の者が本家に持ち寄ったことに始まります。
その後、年末に帰省できない子どもや遠方に住む親戚が、祖先の霊や年神様(新年の神様のこと)に供える供物を本家に贈るようになり、やがて、日頃お世話になっている親類や上司、取引先などにも贈られるようになりました。
もともと「歳暮」は年の暮れを意味する言葉ですが、こうした年末の贈り物の呼び名として定着していったのです。

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御歳暮を贈る時期は、12月上旬から12月25日頃までに、相手に届くようにします。
地方によっては、「正月事始め」の日とされている12月13日から贈り始めます。
これは、お歳暮が正月のお供えものだった名残りで、「すす払い」(12月13日)で家や仏壇がきれいになってから届けると考えたからです。
また、年末に近づくほど正月準備も進むため、25日までが目安となります。
年を越してしまいそうな場合には「御年賀」(松の内である1月7日まで。地方によっては1月15日まで)とし、それ以降は「寒中御見舞」「寒中御伺い」(大寒が終わる2月3日頃まで)として贈ります。
喪中の場合は?・・・御歳暮はお祝いごとではなく日頃の感謝を伝えるものなので、当方・先方のいずれかが喪中でも差支えはありません。
ただし、49日が過ぎていない場合には、時期をずらして「寒中御見舞」「寒中御伺い」にしたり、紅白の水引きを控えたりすると良いでしょう。
御歳暮を煩わしいなどとは思わずに、大切な方への
時候の挨拶や感謝の気持ちを表わしてください。

 

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