鳴りとどろく雷。
2020年 12月10日 - 日常
ハタハタをご馳走になりました。
ハタハタはスズキ目ハタハタ科の魚です。
「ハタハタ」という名は『鳴りとどろく雷。いかずち。』を意味する「はたたがみ(霹靂神)」に由来され、これはハタハタが産卵のため沿岸に押し寄せてくる11~12月頃は雪が降る前に雷が成ることが多いからだそうです。。
別名で「カミナリウオ」とも呼ばれており、「鰰」のほかに魚に雷の「鱩」も「ハタハタ」と読みます。
ちなみに有名なのは秋田県で、秋田県では県魚(けんぎょ)としても指定されています。
普段は全く姿を見せない魚が、正月前に突然、大群で押し寄せてくることから、神様の恵みの魚であるとした敬意の証です。
秋田のハタハタは、魚体の大きさが特徴で、火の通りがよく、馬の息でも煮えると言われるほど熱が入れば骨と身が簡単に離れるため、大変食べやすい魚です。
ハタハタは大きくなっても20cm程度の比較的小さな魚で、魚に鱗がありません。
鱗がないことで、調理としては下処理が簡単になります。
収穫の時に地引き網で大量にとれるのですが、下処理が簡単なお魚なので、手間がかからず重宝されます。
そのため、秋田の「しょっつる鍋」を中心に日本海各地でたくさんの調理方法が誕生したようです。
かつては乱獲のため一時禁漁などの措置もとられましたが、資源保全の努力が功を奏して、現代では再び往時の活況を取り戻しつつあるようです。
自然の恵みに感謝しながら、これからも日本海の味覚を楽しみたいものですね。
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