豊かな〈歳〉という贈り物。

2020年 12月24日 - 日常

今夜は「クリスマス・イブ」です。
今日も明日も法華坊主には何ら関係のないことでございますが、ちょっとだけ日本のクリスマスについてお話したいと思います。
商業ディスプレイとして、日本にクリスマスツリーが登場したのは、日露戦争に突入した明治37年のことで、「明治屋」によって行われ、話題を集めたそうです。
クリスマスの電飾を初めて行ったのは、「三越」百貨店であったといわれています。
モミの木を飾ってクリスマスを祝う習慣は、まだ日本の町々に普及していたわけではありませんが、実は、大正時代から昭和時代のはじめ、日本の町工場では、ツリー飾りやサンタクロース人形などのクリスマス関連商品が盛んに製造されていました。
それらは、欧米各国へと輸出されて、日本の外貨獲得に大きな力を果たしていたのです。

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今、日本のクリスマスは冬の生活文化の一部となり、宗教の違いをこえて、私たちの暮らしの習俗として根をおろしているようです。
異国の祭であるはずのこの行事を私たちはなぜ、このように喜ばしく受け入れたのでしょうか。
そこには、カレンダーが一年の終わりを告げ、冬至を過ぎて、新しい太陽が生まれくる季節、春へ向かう節目に豊かな〈歳〉という贈り物をもって訪れる〈目にみえない何か〉を、私たちもまた強く待ち望む心情をもっているからではないでしょうか。

 

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