冬の味覚といえば、鍋。

2021年 01月26日 - 日常

冬の味覚といえば、温かい鍋物。
日本各地には、海や山の幸を生かした自慢の鍋物がたくさんあります。
料理としておいしいだけでなく、皆でひとつ鍋をつつくところが鍋料理の醍醐味。
普段は料理をしないお父さんが「鍋奉行」に変身し、あれこれ指図して大張り切りという姿もよく見られます。
さてそこで、皆で美味しい鍋を囲んでおなかも心も大満足という楽しみは、いつ頃から始まったのでしょうか。
実は、鍋物の歴史はあまり古くはなさそうで、庶民が鍋を囲んで今のような形で鍋物を楽しみ始めたのは、江戸時代になってからです。

江戸の料理本「料理物語」(1643年)には、炊事場で魚や野菜をみそで煮て、鍋ごと食卓に出す「なべやき」という料理が記されています。
できたてを熱いうちに食べるおいしさは人々を捉え、制度や習慣を超えて大ブームになりました。
囲炉裏にかける大鍋に対して、食卓に持ちだす鍋物を「小鍋膳立て」、略して「小鍋立て」といい、これがいまの鍋物のことです。
江戸時代は、庶民が食を楽しめるようになった時代で、おでんのルーツとなった田楽を出す茶飯屋や、湯どうふやあんこう鍋の店など、さまざまな鍋物屋ができました。
もちろん、おいしさだけでなく和やかで楽しい雰囲気も鍋物が庶民に好まれた理由のひとつでしょう。

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鍋物の種類は数え切れないほどありますが、基本は、1)ちり鍋や水炊き、2)おでんや寄せ鍋、3)すき焼きの3タイプです。
昨今は、地方色豊かな食材を使ったお国自慢の鍋、キムチ鍋や豆乳鍋、トマト鍋のような新しい鍋が出てきました。
特に今年は、台湾「火鍋」、韓国「コムタン」、タイ「トムヤムクン」が流行っているそうです。
今夜も「鍋奉行」さん、ガンバってください。

 

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