早く美術館巡りがした~い。

2021年 02月17日 - 日常

シルクスクリーン、リトグラフ、エッチングとかは、美術音痴の私でもうっすらとわかるのですが、「セリグラフ」という技法を知ったのは、3年前に銀座・丸善で東山魁夷の作品を観たときでした。
セリグラフとは、細かい織り目をもつ素材、絹、ナイロン、テトロンを木や金属の枠に張り、インクか絵具を 版の下に浸透させ直接印刷する技法です。
調べてみましたら、セリグラフ (Serigraph )という語源は、ラテン語のSeri=「シルク(絹)」、ギリシャ語のGrapos=「描く」より 由来しており、有史以前からスペイン、フランスピレネー地方を中心に用いられていた古い技法ですが、今世紀に入り様々な技術革新により急速に普及してきた技法です。
1907年、イギリス、マン チェスターのサニュエル・シモンがシルクスクリーン印刷の特許を取得し、1914年にはアメリカ、ジョン・ ピルスワー スが多色刷に成功しましたそうです。
その後一つの型紙からスピ-ディ-で効果的に印刷できるこの技法は、多くの芸術家や職人に用いられているようです。

重要なお知らせ】贋作疑い美術商材の販売について

先日、日本画の巨匠・東山魁夷や平山郁夫らの少なくとも10作品について、偽の版画が流通していることが分かりました。
警視庁と業界団体によりますと、去年春ごろ、団体の職員が同じ作品の版画が数多く流通していることを不審に思って調べたところ、本物とサインや色合いが異なり、偽物だと分かったということです。
長野県にある信濃美術館・東山魁夷館の松本透館長は「精魂傾けて全身全霊で作ったもの。贋作(がんさく)が出るということは非常に悲しい」とインタビューに答えていました。
ちっぽけな絵画ファンとしても、オリジナル作品までもが影響を受けてしまいますので、盗作的な作り方をされるのは非常に迷惑ですね。
緊急事態宣言が解除されて、早く美術館巡りがした~い。

 

『吠えない犬』ありがとう。  法華坊主 joe

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