長い間の苦労が些細な失敗で・・・。

2021年 05月13日 - 日常

日本医師会の中川俊男会長は、新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が適用されていた4月20日に開かれた自民党議員の政治資金パーティーに参加していたことを認め陳謝しました。
コロナ禍にあって、「感染者減少が医療従事者への最大の支援となる」と、国民に対し毎日のように訴えかけていた人ですよね。

「百日の説法 屁一つ(ひゃくにちのせっぽう へひとつ)」ということわざがあります。
100日間も努力してきた僧侶(そうりょ)の説法も、放屁(ほうひ)一つでご破算になったという説話から、長いあいだ積み重ねてきた苦労も、ほんのちょっとした失敗から、無駄になることのたとえをいいます。
解説するまでもなく、100日間にも渡りありがたい説法を説き続けてきたお坊さんが、おならを一つしたために、厳粛な雰囲気がこわれ、すっかりありがたみが無くなってしまったというお話です。

ukk703-暁斎-狂斎百図-二-泣く子 ...

幕末から明治期にかけて活躍した絵師に河鍋暁斎(かわなべぎょうさい)がいます。
西洋では葛飾北斎(かつしかほくさい)に劣らない程の人気があった画家ですが、日本では限られた人にしか知られていませんでした。
それでも30年くらい前から一般に知られるようになり大きな展示会が何回も開かれています。
暁斎の作品に、100を超すことわざを絵にした『狂斎百図』があり、「百日の説法 屁一つ」も描かれています。
まっ赤な衣を着た僧が、赤い布で覆われた説教台の上で尻を丸出しにしてまっ黄っきな強烈な屁を放ったため、周りの聴衆が鼻をつまんであわてふためいている場面がそれです。
それにしても赤と黄色の取り合わせもすさまじく、観る者へのインパクトは絶大です。
埼玉県蕨市の河鍋暁斎記念美術館でも随時、観覧できます。

 

ワクチン接種、各地でトラブル相次ぐ。  法華坊主 joe

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