季節感のある装いは、身だしなみ。

2021年 06月1日 - 日常

きょうから6月、和名は「水無月(みなづき)」。
ここに使われる「無」は、「無い」という意味ではなく、「の」を意味します。
「水無月」とは、「田んぼに水を引く月」を由来とし、「水の月」という意味があります。

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四季が楽しめる日本では、6月1日と10月1日をめどに、季節に合わせて衣服を替える「衣替え」が行われ、制服が夏物に替わるなど、ニュースでも取り上げられますね。
温暖化とともに早まりつつある「衣替え」は、本来6月1日を目安に冬服から夏服へと替える風習ですが、なぜ一斉に衣替えをするようになったのでしょうか。
衣替えは、平安時代に中国から伝わった習わしです。
宮中行事として、年に2回、衣を替えるようになりました。
当初は「更衣(こうい)」といいましたが、「更衣」という言葉が女官の役職名に用いられるようになったため、「衣更え(衣替え)」と呼ばれるようになりました。
江戸時代になると着物の種類が増え、気候に合わせて年に4回の衣替えが武家社会で定められ、庶民にも広がっていきました。
やがて明治時代に洋服が取り入れられると、役人や軍人などが制服を着るようになり、暦も新暦に変わったため、夏服と冬服を年に2回替えるようになりました。
この衣替えの意識が学校や家庭にも浸透し、現在に至っています。
衣替えには日本人が育んできた季節感や文化があるということを、忘れないでいて欲しいと思います。
季節感のある装いをすることは「身だしなみ」のひとつであり、また同時に子どもの成長を感じたり、お下がりを譲ったりするなど、物を大切にする日本の文化を感じる絶好の機会でもあります。

 

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