あなたを信じる。

2021年 08月3日 - 日常

先日、アニメ『百日紅』の話をしましたが、サルスベリは漢字での名称「百日紅」の名のとおり、初夏から秋までの長い間鮮やかな紅色やピンク、白などの花を咲かせる花木です。
庭に植えてシンボルツリーとして楽しむ方が多いですよね。
白くすべすべの幹がやわらかい印象で圧迫感がないところも魅力です。
サルスベリは、漢字では「猿滑り」「百日紅」「紫薇」などと書きます。
「猿滑り」は、樹皮がツルツルしていて、猿ですら滑り落ちてしまいそうな木であるため、「紫薇」は「しび」とも読み、サルスベリの漢名です。

サルスベリ(百日紅)の花言葉と育て方|花の色や別名、開花時期は ...

「百日紅」は、どうして「サルスベリ」と読むのでしょうか。
一説では、ある悲しい物語が関係しています。
「百日紅」は「ひゃくじつこう」とも読みます。
朝鮮半島のある村では、昔、ある風習がありました。
龍神への生け贄として、若い娘が捧げられていたのです。
あるとき、その国の王子が村を通りかかります。
娘が生け贄にされそうな姿を見た王子は、龍神と戦うことを決意します。
王子は勇猛果敢に挑み、龍神を討ち取りました。
娘を救い出すと、二人の胸の内には、恋心が芽生えました。
しかし王子は、ひとまず村を去らなければなりません。
「百日後には必ず戻る」と言い置いて、王子は旅立っていきました。
ところが、約束の日、村に戻った王子は愕然とし、たいそう悲しみました。
娘が亡くなっていたのです。
嘆き悲しむ王子、しかし娘は戻ってきません。
やがて、娘のお墓がある場所から、1本の木が生え、花を咲かせました。
その花は、愛しき人を今か今かと待つかのように、百日間、咲き続けたといいます。
百日紅には、こうした悲恋の物語が隠されているのです。
サルスベリの花言葉には「雄弁」「饒舌」「あなたを信じる」などがあります。
「あなたを信じる」は上述の悲恋物語が由来です。
通勤や通学、散歩や買い物の道すがら、花言葉などを思い出しながら、サルスベリの花々に目を向けてみてはどうでしょうか。
いまだ続くコロナ禍ではありますが、少しの時間、花と物語の世界に入っていけるでしょう。

 

緊急事態宣言6都府県にアストラゼネカ。  法華坊主 joe

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