秋の七草は、すべて花。

2021年 09月27日 - 日常

秋の七草の名前、ぜんぶ言えますか?
秋の七草とは、萩(ハギ)・尾花(オバナ)・葛(クズ)・撫子(ナデシコ)・女郎花(オミナエシ)・藤袴(フジバカマ)・桔梗(キキョウ)の7つの花です。
春の七草は、1月7日にお粥に入れて食べます。
地方により七草の内容が異なることもありますが、初物(はつもの)の野菜で栄養を補い、胃腸を休め、無病息災を願うという気持ちがこもっています。
対して秋の七草は、すべて花です。
尾花と呼ばれるススキも花の一種で、姿を愛でて、過ごしやすい季節の到来を喜ぶものです。
夏の暑さが一段落した秋の好天気に自然の中へ出かけてみませんか?
きっと身近に秋の七草があるはずです!

ススキのなびく風景。 - 気ままな趣味の散歩道

奈良時代に決められた秋の七草ですが、昭和になってから新しい秋の七草を選ぶという試みが2度行われ、それぞれ新しい秋の七草が選ばれました。
1度目は1935年に東京日日新聞社(今の毎日新聞社)が提案し、著名人7人に依頼、ひとり1種ずつ挙げてもらって秋の七草としたらしいです。
その「新・秋の七草」は、劇作家・小説家の長谷川時雨が選んだ葉鶏頭(ハケイトウ)、小説家・菊池寛が選んだ秋桜(コスモス)、歌人の斉藤茂吉が選んだ彼岸花(ヒガンバナ)、俳人・高浜虚子が選んだ赤まんま(イヌタデ)、植物学者の牧野富太郎が選んだ菊(キク)、歌人・与謝野晶子が選んだ白粉花(オシロイバナ)、作家・永井荷風が選んだ秋海棠(シュウカイドウ)で、ちょっとバラバラな印象かな。
その後、平成~令和の世までまったく続いてないのもうなずける感じですが、作家と花のイメージをひとつひとつ追ってみると、面白いかもね。
さらに2度目は1980年に行われ、植物学者の本田正次博士らが、ホトトギス、ノギク、カルカヤ、ヒガンバナ、マツムシソウ、ワレモコウ、リンドウの7つを選びました。
秋の七草は、時代による花の開花時期や人気の変化を表しているのかもしれませんね。

 

大谷10勝目ならず、偉業はお預け。  法華坊主 joe

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