成ります、成ります。

2022年 02月14日 - 日常

今日は、バレンタインデー。
269年、自由結婚禁止政策に反対したバレンタイン司教が処刑されたため、恋人たちの愛を誓う日がはじまり、日本では1958(昭和33)年にチョコレート製造販売会社のキャンペーンからチョコを贈る習慣になりました。

チョコレートをゲットできない法華坊主のやっかみではありませんが、今日は旧暦の1月14日でもありますので、そちらの話題をお話しましょう。
皆さんは「成り木責め(なりきぜめ)」という行事をご存じでしょうか?
コトバンクによると、「小正月に柿などの果樹を打ち責め、豊熟を約束させようとする呪術(じゅじゅつ)。キマジナイ、キマツリ、ナレナレなど呼称は所によって異なるが、形式は、1人が鉈(なた)か鎌(かま)を持って木に向かい、『成るか成らぬか、成らねば切るぞ』と唱えて幹に少し傷をつけると、他の1人が木にかわって、『成ります、成ります。』と答えるというような演技をしたあと、傷口小豆粥(あずきがゆ)を塗り与える場合が多く、かつては全国の村々に広く分布していた。刃物ではなく、霊力があるとされる祝い棒やどんど焼の燃え残りの竹、松で打つこともあり、このほうが古風かと考えられる。」と記されています。

二ほんのかきのき

また「二ほんの かきのき」熊谷元一 さく/え(福音館書店・こどものとも 1968年)にも、次のように載っています。
1がつ15にちの あさ、とおくから うたが きこえてきました。
「なーりそうか きりそうか」
なりきぜめが はじまったのです。
けんちゃんの うちでも、おにいさんが、
「なーりそうか きりそうか」とうたいながら、かきのきの
みきに、なたで きずを つけます。
「なります なります なったら おかゆを しんぜます」と、
けんちゃんも うたいながら、きずぐちに おかゆを ぬりつけます。
こうして、かきのきの みきに きずを つけると、あきになって、
よい みが たくさん なると いわれています。

文明の発達した現代にはそぐわない小正月行事かもしれませんが、ほのぼのとしていませんか。
法華坊主も幼少の時、成り木責めを体験しています。

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