「おすそわけ」っていう言葉、忘れていませんか?

2013年 01月29日 - 日常

山形に住む知人から、御地の名菓をお送りいただきました。
山形市七日町・十一屋という店の「ふうき豆 おすそわけ」です。

そこで思い出すことがあります。
東日本大震災前、尊敬する先輩にお歳暮として福島特産のフジリンゴ10kgをお送りしたことがありました。
そのご返事に「私のところは少人数ですので、たくさんの果物をいただいても困ってしまいます」という内容のお手紙でした。大震災後なら、福島産を敬遠される方がおられるので理解できますが、5年も前の話です。それもお寺さんなのだから、御宝前の御本尊さまにお上げするとか、位牌壇のご先祖様にお供えするとか、あるいは隣近所、お知り合いに「おすそわけ」するとか・・・、方法はいろいろあるはずです。
尊敬していた先輩は、信仰心もなければ、コミニュケーションもない方だったのだと、ガッカリ落胆したことがありました。
「おすそわけ」とは、他人から貰った品物や利益の一部などを、さらに友人や知人などに分け与えることです。そのときには、会話があったり、笑顔があったり、友人・知人とコミニュケーションが生まれるのです。
最近は隣近所の方とも疎遠になりがちですが、ほんのひと口、たとえ一個でも「おすそわけ」することによって、友情とか、信頼とかがよみがえってくるものと信じています。
私は、どんな時も、どなた様からでも、どんなお品であっても、喜んで頂戴いたします。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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