春分の日 何思う
2013年 03月20日 - 日常
春分の日、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」と祝日法に規定されている通り、春の気配が強く感じられます。
今朝のローカル紙に「きょうは24節気のひとつ春分の日。立春から立夏の前日までの春の真ん中の日とされ、この日をはさんで前後3日、合わせて7日間が春の彼岸。秋の夜長に対して、春の日永(ひなが)ともいう。」と記されていました。春の日永とは、素敵な言葉ですね。
仏教行事の多くがインドや中国で生まれたものですが、この彼岸は日本発祥のものです。今日も彼岸の回向に出向いて、お檀家さんの前で蘊蓄を語ってきました。
彼岸は、大同元年(806)に行われた早良親王の鎮魂が始まりといわれています。早良親王が平城天皇に祟りをなすとされ、春と秋の7日間「金剛般若経」を読んだとされています。日本人は一年を通じ、春夏秋冬、お正月・春彼岸・お盆・秋彼岸と神仏に感謝し、供養を続けることを習慣としてきたのです。
福島市の場合、今日の日没時刻は午後5時50分で、昨年暮れの最も日暮れが早かった12月3~10日に比べて1時間半余も遅くなっています。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるとおり、季節の変わり目の時期であり、これから一気に春めいてきます。冬眠していた生き物が動き始め、植物も新芽が伸びる時期です。
今日を区切りに、また一つ大きく前進いたしましょう。
ありがとうございました。 法華坊主 joe