きしもじんさま と ザクロ

2013年 10月2日 - 日常

どんよりと厚い雲に覆われた一日ではありましたが、台風22号の影響も少なく安心いたしました。

境内の柘榴(ザクロ)がたわわに?実っています。
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鬼子母神さまとザクロには、次のような逸話があります。
『鬼子母神には子供が500人もいたが性質が大変凶暴で、人間の子供をつかまえては3度の食事としていた。人々は大変苦しみ、お釈迦様に助けを求めた。お釈迦様は鬼子母神の一番末の子供を捕らえて隠してしまった。鬼子母神は気が狂ったように子供を探し回ったが子供は見つからない。途方にくれたとき、ある人の勧めでお釈迦様に助けを求めたところ「おまえは500人も子供がいて、そのうち1人いなくなっただけでそんなに苦しんでいる。 人間は1人か2人しかいない子供をおまえに食べられているのだ。これらの親の気持ちが分からぬか」と詰問した。鬼子母神は子供が無事に帰ったら人間の子供を食べるのは止めますと誓い、お釈迦様はその誓いに免じて子供を返し、「今後、人肉が食べたくなったらザクロを食べよ」と諭した。それからはお釈迦様に帰依し、安産と子供の守り神となって仏に仕えるようになったとさ・・・』というお話です。

あるいは、「ザクロの実には、たくさんの種が含まれている。そのため、古くからザクロは、子福と豊穣の吉祥果として親しまれ、500人の子宝に恵まれた鬼子母神を象徴するのに、まことにふさわしいものとなったとさ・・・」という説もあります。

いずれにせよ、鬼子母神さまとザクロは深い関係があり、鬼子母神様をご奉安しているお寺の境内には、ザクロの木が植えられているところが多いようです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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