仏教徒、ハロウインに何想う

2013年 10月31日 - 日常

030

アメリカではクリスマスに次ぐ大イベントのハロウイン。
キリスト教の記念日「万世節(ばんせいせつ)」の前夜祭で、秋の収穫を祝い、悪霊を追い出すお祭りです。
古代ケルト民族の風習が起源とされます。
古代ケルトでは11月1日が新年で、その前夜に祖先の霊が訪れると信じられていました。
私が子供の頃にはハロウインなんていう行事は行われていませんでしたが、日本でもここ数年、若者の間で盛んに騒がれるようになり、仮装してエンジョイしています。

そこでひと言。
日本古来の伝統行事をないがしろにし、欧米かぶれのクリスマス、バレンタイン、ハロウインなどに浮かれていてはいけませんよ。
10月20日(あるいは旧暦10月20日)には「恵比寿講(えびすこう)」という行事がありました。
日本の神様が出雲大社に集まり、諸国の神様が留守になるといわれる神無月ですが、出雲に赴かない留守神様もいました。
留守神とされた恵比寿神を祀り、一年の無事を感謝し、五穀豊穣や大漁、商売繁昌などを祈願して、各地で行われたのが「恵比寿講」です。
恵比寿神は、漁業の神として崇められたほか、商売繁昌や、東日本では農業の神としても信仰されました.
商家では、家運隆昌の福の神として床の間に恵比寿神の掛け軸をかけ、鯛や神酒、柿や栗などを供えて、商売繁昌や家族繁栄を祈願しました。

欧米のお祭りに踊らされることなく、日本古来の伝統祭事を見直してみようではありませんか。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です