山笑う

2014年 04月17日 - 日常

今日も春の快晴で穏やかな一日です。
裏山の山並みを見ても春の勢いが感じられます。
昔から日本の人々は、四季折々の山の姿を眺めては、その季節ごとに俳句の季語として取り上げてきました。

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春の山は「山笑う」と表現されます。
暖かくなって、動植物が一斉に目覚める季節、若葉や春の花が柔らかな日差しを浴びている風景をあたかも微笑んでいるかのように感じたのでしょう。

夏の山には「山滴り」という言葉があります。
夏山の朝はしっとりと霧に包まれ、苔むした岩肌からは清らかな水滴が滴り落ちています。
暑さの中にも涼を呼ぶ情景をとらえた表現ですね。

秋になれば、紅葉が鮮やかに山を彩ります。
赤や黄色の紅葉は錦にもたとえられ、これをまとう秋の山は、言うまでもなく「山装う」です。

そして冬、山は深い雪に閉ざされ、たとえ雪がなくても、落葉樹はすっかり葉を落としています。
静寂に包まれて、眠りに就いているかのような山の姿は、「山眠る」と表現されます。

豊かな四季を持つ自然は、私たちの心を癒してくれる貴重な財産です。
これから夏にかけて山に入るひとも多いと思いますが、山の環境を守りながら自然とふれあいたいものですね。

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ありがとうございました。  法華坊主 joe

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