五月晴れの みどりの日

2014年 05月4日 - 日常

004旧暦の5月は「さつき」とも呼びます。
「五月(さつき)」のつく言葉はいろいろあります。
旧暦五月は、現在の暦でいうと6月から7月の初めで、ちょうど梅雨のころ。
「五月晴れ(さつきばれ)」は、本来は梅雨の晴れ間をさしています。
くもりや雨の続く中、時折現れる青空には格別の思いがありますね。
「五月雨(さみだれ・さつきあめ)」は旧暦5月の雨、つまり梅雨のこと。
「五月闇(さつきやみ)」は、厚い雲がたれこめて昼でも暗い様子、また、月が見えないことから梅雨時の闇夜にも使います。

現在では、本来の意味をはずれ、新暦5月のすがすがしい晴天を「五月晴れ」という場合もあります。
旧暦と新暦を混同してしまった例ですが、すでに一般化しているため、五月(さつき)の使い方には注意をはらわねばなりません。

さて、今日は「みどりの日」。
みどりの日は、国民祝日法による定義によると「自然としたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」とあります。
1989年以前は、4月29日が昭和天皇の「天皇誕生日」としての祝日でした。
昭和天皇崩御の後もGWの中の休日を、国民の習慣としても続けることが望ましいとして、この日は「みどりの日」の祝日として残されたのです。
昭和天皇が生物学者として広く知られ、こよなく自然を愛されたこと、時期的にも春が深まり緑が美しく輝く頃でもあるからです。
1992年頃から、この4月29日を「昭和の日」に改称しようという運動が起こり、紆余曲折を経て、2005年5月13日ようやく「昭和の日」は成立しました。
こうして4月29日は「昭和の日」に変わり、「みどりの日」は5月4日に移されることになったのです。

なにも混雑のなか遠方まで出かけなくとも、近くの公園で5月の麗しい気候と緑を楽しみに、家族と団らんするのはどうでしょうか。
GWにどこへも出かけられない法華坊主の嘆き・・・とお汲み取りください。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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