新種のアジサイを植えました

2014年 06月24日 - 日常

去年の夏過ぎから始まった境内の放射線量モニタリングを経て、除染作業が今春に一応終了しました。
しかしピンポイントで染料が下がらない場所があって、何度か土壌の入れ替えを行った時に、今まであったアジサイが根っこごと取り除かれて淋しい思いをしていました。

一昨日(22日)お訪ねした東京・浅草の「あじさい祭」でゲットしてきた新しいアジサイを、3株植樹しました。
お陰さまで有り難いことでございます。
青い1鉢には「ハワイアンブルー」と名札が付いていましたが、残りの青1鉢とピンク1鉢の正式名称は分かりませんが、珍しい品種のようです。
003
002
001

もともとアジサイは日本固有の植物で、1823年長崎に来たオランダ人のシーボルトが、恋人のお滝さんにちなんで「オタクサ」という学名をつけ、海外に紹介しました。
それ以来、様々な品種改良を経て日本に逆輸入されるようになりましたが、西洋アジサイには色の変化をしないものが多く、近年、色が変化しないものや赤系のものが増えたのは、日本アジサイが激減しているからだそうです。
また、西洋アジサイを「ハイドランジア」と呼ぶのですが、これは“水の器”という意味だそうです。
日本では、もともと「集真藍(あずさあい)」といい、これが「あじさい」に変化し、やがて中国の白居易の詩から「紫陽花」という漢字があてられるようになりました。
色の変化から「七変化」という別名もあります。
こうした名前にもアジサイに対する日本と西洋のとらえ方の違いが出ています。
通常、私たちが花びらだと思っているのはガクの部分で、中心部に小さく咲いているのが花だって、ごぞんじでしたか。
よく見かける手まり状に咲いているのが西洋アジサイで、日本原産のガクアジサイは額縁のように周囲にだけ花が咲くのだそうです。

立正院境内にも新しい種類のアジサイが咲いています。
ご奉納くださった皆さん、御礼申し上げます。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です