お盆のオブジェ・なす&きゅうり

2014年 07月15日 - 日常

お盆のオブジェの代表といえば、あのナスやキュウリに足をつけてつくった牛や馬でしょう。
「ご先祖様の乗り物」などといわれるこうした習俗は精霊馬といわれ、精霊の「迎え・送り」と深くかかわるものです。
関東地方では13日の迎え盆につくり、送り盆に流します。
この場合、迎え盆に牛をつくり、送り盆に馬をつくる地域と、まったく逆の配当になる地域の2通りがあります。
前者は、「精霊を丁寧に迎えるために牛をつくり、急いで帰ってもらうために馬をつくる」という考え方で、まだ十分に鎮魂されていない新精霊に対する恐怖感が強く出ています。
いっぽう後者は「精霊を馬で早く迎え、帰りは牛でなるべくゆっくり帰ってもらう」という考え方で、盆にわざわざ遠いところから戻ってくれた先祖や精霊に対する親愛感を表しています。
また、北海道から中部日本の多くの地域では、精霊馬をつくるのは16日の送り盆です。
供物のナスやキュウリで馬や牛をつくり、供え物とともに川や海に流します。

精霊に対する恐れと、愛情。デリケートで豊かなお盆の感情文化がよくあらわれています。

「なす」と「きゅうり」が仏教とおなじくインドから伝わったもので、季節の野菜をお供えすることが要因になっているという説もあります。

我が家では、夏野菜の代表格のひとつ「ズッキーニ」のお供えがありました。
その大きさにビックリ。
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左から2番目が普通の大きさ。
私のガラ携と比べてみても、その大きさがわかります。
まぁ、大きいことはイイことですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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