今日から8月

2014年 08月1日 - 日常

今日から8月。「お盆」の月ですねぇ~。
私たちの仏教行事の代表的なものに「お盆」のほかに「お彼岸」があり、いずれも祖先を供養し、お墓参りをいたします。

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「お盆」は、8月13日が盆の入りで「迎え火」、16日が「送り火」です。
また「お盆」はもともと旧暦の7月15日であったことから、新暦にあてはめてこの時季を「お盆」 とする考え方が多いようです。
この時期は全国各地で、「お盆」にちなんで郷土色豊かな行事が催されます。
一方「お彼岸」は春分の日、秋分の日を中心として、その前後3日の一週間をいいます。
この期間、お寺では法要が行われ家庭ではお墓参り等を行います。

では、「お盆」と「お彼岸」の違いは?って聞かれたらどう答えますか。
まず「お盆」。
日本では仏教が伝来する前から、神道的に御先祖様を信仰していました。
「お盆」にあてはまる神事もあったようです。
仏教が伝来し仏教の「盂蘭盆(うらぼん)」と習合したのが、現在の「お盆」の概念になったそうです。
「盂蘭盆」というのは、お釈迦(しゃか)様の弟子目蓮(もくれん)が、釈迦の教えに従って亡くなった母親の供養を7月15日に行ったところ、餓鬼道に堕ちて苦しんでいた母親を救う事ができたという仏教の故事からきています。
神仏習合の行事でしたがだんだんと仏教色が強くなり、現在では仏教行事として定着しています。

次に「お彼岸」
「彼岸」とは仏教用語で「向こう岸」という意味です。
ちなみに「彼岸」の対語は「此岸(しがん)」といって、「こちらの岸」という意味です。
彼岸が「浄土」ですから、此の岸はいわゆる「娑婆」のことです。
なぜ春分・秋分の日を中心に「お彼岸」とされるかというと、多くの仏教では浄土は西方の彼方にあると考えられています。 従って太陽が真西に沈むこの日は極楽浄土の方角がはっきりわかるので、「お彼岸」の期間には法要が盛んに営まれるのです。

「お盆」がお釈迦様の時代に由来しインド・中国・朝鮮と伝来し今日に至るのに対し、仏教行事としてすっかり定着している「お彼岸」ですが実は日本だけの習慣なのです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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