仏道修行の一週間

2014年 09月24日 - 日常

和菓子屋を経営していた友人の親父から、以前こんな話を聞いたことがあります。
「彼岸はお盆と違って、入りはあるけど明けはねぇ」。
「牡丹餅もお萩もお中日が過ぎたらあがったりだ~」・・・と。
よくよく尋ねてみると、「お盆は迎え盆から送り盆まで一生懸命おつとめするけど、彼岸は入りからお中日まではおつとめするが、お中日が過ぎると何となく終わってしまう」ということのようでした。
たしかに、彼岸はお中日をおつとめすると、ぼんやりと終わってしまうのかもしれませんね。

さてお彼岸と言いますと、先祖供養やお墓参りと思い浮かべてしまいますが、実は、生きている私たちの仏道修行の一週間でもあります。
この一週間で少しでも私たちは、苦しみがあるこちら側の「此の岸」から、仏さまのおられるあちら側の「彼の岸」へ、仏道修行を重ねて渡っていかなければならないのです。
しかし、日蓮聖人が説くお彼岸は、私たちがいるこちら側の「此岸」を仏さまのおられる浄土「彼岸」にしていくことに重点を置きます。
なぜなら、私たちが住んでいる世界を良くしていくことこそが、私たちが救われる道であると法華経が説くからです。

26日までが秋のお彼岸です。
仏道修行に努力精進いたしましょう。
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ありがとうございました。  法華坊主 joe

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