衣替え

2015年 10月2日 - 日常

10月に入り、制服等の「衣がえ」が始まっています。
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「衣がえ」とは季節に応じて衣服を替えることで、平安時代に期日によって着用する着物の種類を細かく定めたことに由来します。
その名残りで官庁、企業、学校などの衣服(制服)は6月1日と10月1日に夏服と冬服を替えるところも多く、一般的にも衣服を替える目安となりました。
本来は「衣更え」と書きますが、現代は「衣替え」と書くことが多いようです。

さて和服離れの昨今、若い人たちは同じ着物(和服)を1年中着られると思っていませんか?
洋服に夏物や冬物があるように、着物にも夏物や冬物があり、衣更えも着物のおしゃれのひとつです。
最近は地球環境の変化に応じて楽しむことも多くなりましたが、マナーとして覚えておくといいでしょう。

袷(あわせ)→ 一般的に着物といえばこれで、二枚仕立てになっていて、10 月から5月まで着用します。
帯や小物も冬物を合わせます。

単衣(ひとえ)→ 一枚仕立ての着物で、6月と9月に着用します。
帯や小物は季節を先取りし、6月は夏物を、9月は夏物または冬物をコーディネートします。

薄物(うすもの)→ 透けるほど薄い素材の着物で、7月と8月に着用します。
帯や小物も夏物を合わせます。

浴衣(ゆかた)→ 一枚仕立ての着物で、綿や麻などでできており、下に長襦袢(ながじゅばん)という下着を着用せずに着ます。
もともとは風呂上りに着るパジャマなので、夜間のカジュアル着として夏祭りなどに着て行くようになりました。

さらに着物には季節に応じた柄がありますが、こうしてみると洋服の衣替えが6月と10月なのは、着物の袷の衣更えに準じているのがわかります。
また、スーツも秋冬物は全体に裏地がついていますが、春夏物には裏地がついていないのです。
法華坊主も、昨日から冬物の着物に衣替え浸ました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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