寒露の空に皆既月食

2014年 10月8日 - 日常

今日は24節気のひとつ「寒露(かんろ)」です。
寒露には「秋が深まり野草に冷たい露が結ぶ頃」といった意味合いがあり、秋の長雨が終わり、秋が深まり始める時期を言います。
一般に寒露は、露が冷気によって凍りそうになる頃であり、菊の花が咲き始め、蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き止み、山の木々の葉は紅葉の準備に入り、また稲刈りもそろそろ終わる時期です。

また今夜は、秋の天体ショー「皆既月食」が見られました。
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地球と月は太陽の光を反射して輝く天体です。
地球(月)にも太陽の光による影があり、太陽とは反対の方向に伸びています。
この地球の影の中を月が通過することによって、月が暗くなったり、欠けたように見えたりする現象が「月食」です。
皆既月食が起こる理屈は理解しているつもりですが、やっぱり赤銅色の月は不思議な感じがします。
月と深い関わりを持ってきた我が国の先人たちも、月食を「穢れ」の「妖光(ようこう)」として忌み嫌い、できるだけその光に当たらぬ様にしてきたといいます。
古来から、日食や月食など天に通常ではない兆しが現れた時には「穢れ」が生じ、その「穢れ」が国中に降り注ぐことによって飢饉や動乱、人心の荒廃が起き、やがては大きな天譴に繋がると、考えられてきました。
自然災害が多発する昨今、お天道さま、お月さま、お星さまをはじめ、あらゆる万物に対する人間の心の持ち様について考えるさせられる現象ですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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