小正月=ダンゴさし

2015年 01月14日 - 日常

元日を中心とした「正月(大正月・おおしょうがつ)」に対し、1月15日(厳密には14日の日没から15日の日没まで)を「小正月(こしょうがつ)」と言います。
「月」を暦の基準にしていた大昔の日本では、「満月から次の満月まで」が一カ月でした。
昔の人は満月をめでたいものの象徴としていたようで、一年で初めての満月の日を「正月」にしていました。
これが「小正月」の起源です。
元日が正月として定着すると、小正月は豊作を占ったり、鬼追いをしたりと、大正月とは違う特殊な行事が中心になりました。
また小正月は、お嫁さんが里帰りしたり、大正月に忙しく立ち働いた女性たちも一休みすることができるので、「女正月」とも言われています。
小正月の代表的な行事に豊作祈願の意味を込めた「みずき団子(餅花)」や、正月飾りを燃やす悪霊払いの行事「どんと焼き」などがあります。
一般的に小正月の終わりは20日とする地域が多いようですが、元々は悪霊払いだった「どんと焼き」が、やがて正月にやって来た年神さまを天に送り返す火と見るようになり、これをもって正月(大正月・小正月)の終わりと位置づける見方も生まれてきました。
IMG_20150114_080029
今年も我が家では、松飾りをお送りいたし、ダンゴさし(全国的には、「繭玉=まゆだま」とか、「みずき団子」とか、「餅花=もちばな」と言うようです)をして、小正月を迎えました。
今年は大ぶりのミズキを採取できましたので、縦160㎝✕横120㎝の木(ミズキ)に丸めたダンゴと縁起物の小判を捧げて、賑やかな装いとなりました。
IMG_20150114_075945
ダンゴをゆでたお湯は家のまわりにまいて、野菜の虫除け(害虫)と病気が入らないようにとお願いします。
そして、小正月の終わりである20日になったら片付けます。
昔は、乾燥したダンゴは保存しておいて冷害の時や農繁期に蒸して食べたり、いろりの熱い灰に入れて焼いて食べたそうです。

先人や、ご先祖様たちの知恵は素晴らしいものです。
電子機器に依存している私たちも、自然にもっと密着せねばなりませんね。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です