事始め=針供養

2015年 02月8日 - 日常

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12月8日が「事始め」で2月8日を「事納め」といい、〈事〉を農業ととらえる地方では、12月8日が「事納め」で2月8日を「事始め」といいます。
今年使い古した針を豆腐やもちなどに刺して供養する「針供養」の風習も、大切な裁縫針に感謝する行事で、12月8日または2月8日に行われます。
年神様を迎えるための正月行事が終わって、人の日常生活が始まるのが2月8日です。
例年では、旧暦2月8日を今の暦で言えば、3月中旬の気候にあたります。
春が来て暖かくなり、農作業が始まり、人の一年の営みが始まるというのがこの2月8日の「事始め」です。
こうして、年神様を迎える正月行事という「神事」の期間と、それ以外の人の「日常」の期間とに分けるとすれば、一方の始まりの日はまた一方の終わりの日になるわけです。
「事八日」には、「針供養」が行なわれます。
東日本では2月8日に、西日本では12月8日に行われることが多いようです。
針供養は、江戸時代に針の労をねぎらい裁縫上達を祈る祭りとして広まりました。
針仕事は女性にとってとても大切な仕事でしたので、お世話になった折れた針や古くなった針を、感謝の気持ちを込めて柔らかい豆腐やこんにゃくに刺し、川に流したり、寺社に納めたりして、裁縫の上達を願いました。
また、色白の美人になる、まめに働けるようになど、由来には諸説あるようです。
感謝の気持ちは、かたちは変われど忘れてはいけませんね。

ありがとうございました。 法華坊主 joe

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