ニッポンの暦

2015年 02月19日 - 日常

日本では、1月1日の元日から始まるのがお正月だと思っている人がほとんどです。
でも、実は、お正月というのは、「暦」によって違うんです。
現在のお正月は「新暦」の元日から始まりますが、日本以外のアジアの国々では、お正月といえば「旧正月」のことを差します。

旧正月とは、「旧暦」のお正月のことです。では、「旧暦」とは何でしょう?
まず「新暦」というのは、現行の暦であるグレゴリオ暦(太陽暦)のことで、現在、世界の多くの国々で使われています。
これに対し、新暦以前の暦を「旧暦」といいます。
「旧正月は旧暦にもとづく」という場合の「旧暦」とは、旧正月が祝われる東南アジアの国々でかつて使われていた「中国歴」のことで、日本の旧暦もこの1種といわれています。

新暦であるグレゴリオ暦は「太陽暦」ですが、旧暦である中国歴は「太陰太陽暦」=「太陰暦」です。
太陽暦は、太陽を基準とした暦で、地球が太陽を周回する日数を換算して出来た暦です。
一方、太陰暦は、月を基準とした暦で、「月の満ち欠け」を基準に日数を区切る暦です。

「太陰暦は農耕に向く」といわれることがありますが、これは、太陰暦の方が歴史が古く、太陰暦に基づいて種まきや季節の移り変わりが決められたためです。
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太陽暦と太陰暦の一番の違いは、1年の日数が違うことです。
太陽暦では、1年は365日で、4年に1度「閏年(うるうどし)」があります。
一方、月の満ち欠けにより日数を切る太陰暦では、ひと月は平均29.5日です。
したがって、太陰暦の1年間の日数は、29.5×12=354となり、太陽暦よりも11日少ないことになります。
そのため、太陰暦では、3年に一度「閏月(うるうづき)」を入れて1年が13カ月になる年があります。
ちなみに昨年の場合、閏月の9月があり13ヶ月でした。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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