お彼岸は日本だけ

2015年 03月19日 - 日常

彼岸といえばお墓参りが頭に浮かびますが、彼岸はインドなど他の仏教国にはない日本だけの行事です。
日本では、神仏両方を共にまつるという風土があるので、太陽神を信仰する「日願」と仏教の「彼岸」が結びついたからという説があります。
また、春の種まきや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りがご先祖様に感謝する気持ちにもつながって、お彼岸は大切な行事となりました。
「春分」と「秋分」は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日ですが、お彼岸にお墓参りに行く風習は、この太陽に関係しています。
仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を「彼岸」といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を「此岸」(しがん)といいます。
そして、彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む「秋分」と「春分」は、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになりました。

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福島はじめ北国の地方では、昔は春に生花を求めることが困難であったため、代用のお花をお墓に供えていました。
春の彼岸の時は、木を削り色を付けた華やかな花(造花)をお墓に供えたものです。
近頃は一年中いつでも生花を入手することが可能ですが、いまだに春彼岸には造花をお供えしています。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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