ドクダミ群生、でも臭い

2015年 06月15日 - 日常

境内もそうですが、散歩の途中にもドクダミの群生が見られます。
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ドクダミは、やや日陰の湿った場所を好む草で、野山や空き地などいたる所で見ることができます。
開花期は6~7月で、ほの暗い木立の下などに咲くドクダミの花の白さには、いつもハッとさせられます。
この白い部分、4枚の花弁のように見える部分はじつは本当の花弁ではなく、これは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で、そして中心部の黄色い部分、しべのように見える部分はたくさんの花の集合体だそうです。
つまりたくさんの小さな花が集まって、ひとつの大きな花のように見える形を作っているのです。
なお本当の花、小さなひとつひとつの花に花弁はありません。
ドクダミは地下茎を伸ばし、そのところどころから地上に芽を出して群生します。
葉はハート形で、時として紫色に色付くそうです。
よく知られているように、葉には独特の臭気があります。
この臭いは普通は「悪臭」と表現されますが、「悪いにおいではない」と言う人もなかにはいます。
また、ベトナムなどでは料理に使われていますから、やはり一概に「悪臭」と決め付けるわけにはいかないでしょうか?
ドクダミの名前の由来は、ドクダミの生の葉は全草に特有の臭気があるために、なにかの毒が入っているのではと、ドクダメ(毒溜め)と呼ばれるようになり、これからドクダミになったといわれています。
「大和本草(やまとほんぞう・1708)」に「わが国の馬医これを馬に用いると、十種の薬の効能があるので、十薬(じゅうやく)という」という記述があります。
万病に向く薬草として「日本薬局方」にも記載されている薬草だそうです。
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ありがとうございました。  法華坊主 joe

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