枸橘・枳殻=カラタチ
2015年 10月5日 - 日常
秋晴れの中、境内の廻りを徘徊?していましたら、見たことのない果実がたわわに実っています。
畑にいた地主のおじさんに聞いてみたら、数年前に苗木を植えたそうですが何の木なのか忘れてしまった、ということです。
実を一粒持ち帰って調べてみましたら、何と「カラタチ」のようです。
中国から渡来した橘(たちばな)「カラタチバナ(唐橘)」を略して「カラタチ」になったと言われています。
漢字では「枸橘」もしくは「枳殻」と書いて「カラタチ」と読みます。
「枳殻」はキコクとも読みます。
ゴルフボールより一回り小さいくらいの果実は、10月~11月になると熟して黄色くなり、爽やかな香りを放ちます。
果実の表面には細かい毛が密生し、ベルベットのようなやさしい手触りが特徴的のようです。
私も古い人間ですから、カラタチと聞くと、島倉千代子の「からたち日記」を思いだします。
♬ こころで好きと 叫んでも
口ではいえず ただあの人と
小さな傘を かたむけた
あああの日は雨 雨の小径(こみち)に
白い ほのかな からたち からたち からたちの花 ♪
さらには童謡で「からたちの花」(詩・北原白秋)がありましたね。
♬ からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ
からたちのとげはいたいよ
青い青い針のとげだよ
からたちも秋はみのるよ
まろいまろい金のたまだよ
からたちのそばで泣いたよ
みんなみんなやさしかったよ
からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ ♪
ありがとうございました。 法華坊主 joe