船乗りが使っていた言葉

2016年 02月14日 - 日常

低気圧と前線の影響で各地で南寄りの風が強まり、気温もかなり高くなったため、気象庁は今日(14日)午前、「関東と東海、北陸、それに中国地方で春一番が吹いた」と発表しました。
『語源由来辞典』によると、
春一番は、古くから石川県能登地方や三重県志摩地方より西の地方で、船乗りが使っていた言葉が、気象用語として使われるようになったそうです。
船乗りが「春一番」と呼ぶようになった由来は、安政6年(1859)3月17日に長崎県五島沖に出た漁師53名が春の強風に遭い、全員遭難してしまったことから、春に初めて吹く強い風を長崎県郷ノ浦町の元居地区で「春一」「春一番」と呼ぶようになったためと言われ、郷ノ浦町内の岬には「春一番の塔」が建てられているそうです。
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気象庁では、立春(2月4日)から春分の日(3月20日頃)までの間で、次のような気象条件が成り立つと春一番を発表しています。
1,低気圧が日本海側にある
2,南よりの風が吹いている
3,最大風速8m/sである
4,最高気温が平年値または前日より高い
東北地方でもこのような風が吹くことはありますが、その後に北西からの季節風が吹き、冬に逆戻りするために春一番とは言いません。
よって福島県では「春一番」の発表はありません。
これは北海道も同じです。
沖縄など南西諸島でも春一番の発表はされていませんが、これは日本海側の低気圧により吹く南風がそれほど強くならないためだそうです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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