素朴&情緒

2016年 03月23日 - 日常

今日は、彼岸の明けです。
皆さんの各家の墓前には、綺麗なお花が供えられたことでありましょう。
福島では、墓前の供花は生ではなく、竹の先を3つに裂いて茎を作りそこに経木で作ったカラフルな造花を付けたものが刺さっています。
最近は、まるで曼珠沙華のような細かい細工をした造花などもお供えされています。
墓によっては何十本も刺さっていて、素朴ですがとてもキレイです。
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なぜ造花をお供えするかというと、むかし福島を含む東北地方は春の彼岸にはまだ寒くて生花が手に入りにくかったため、変わりに造花をささげることになったということです。
そのため造花を使うのは生花が入手困難な春の彼岸だけで、秋の彼岸はもちろん普通の生花を供えていました。
しかし、温室栽培や輸送手段の普及で生花を使うことも出来るようになった現在では、昔からの風習と世相にそった生花がジョイントしてお供えされています。
このとても素朴な感じの「削り花」「飾り花」は、福島ではごく普通に売られている代物で、最近ではホームセンターなどでも売っています。
情緒もあってとても良い習慣を大切に受け継いでいきたいものですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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