桜の花を愛でながら

2016年 04月3日 - 日常

春には桜が各地で咲き誇ります。
市街地から12キロ離れている立正院境内の桜はまだ蕾状態ですが、福島市のソメイヨシノの標本木がある信夫山は、先月30日に開花宣言して今日満開になりました
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桜の花を愛(め)でながら、お酒を飲んだりお弁当を広げたり・・・お花見をするのが日本人の定番です。
お花見は、梅や桃など桜以外の花でも行われますが、主に、桜の花に対して使われる言葉です。
奈良時代に中国から伝来した梅を鑑賞するお花見が起源とされ、平安時代に嵯峨天皇が梅の代わりに桜を愛でる「花宴の節(かえんのせち)」を行ったことで、お花見の花が梅から桜に代わったといわれています。
このころ、お花見は貴族の楽しみで、万葉集や古今和歌集には桜を詠んだ歌が数多く残されています。
また、平安時代の庭づくりに桜が欠かせないものとなり、京都の寺社や山に桜が植えられたのもこのころと考えられています。
鎌倉時代にはお花見の習慣が貴族から武士に広がり、江戸時代には庶民の楽しみとして定着します。
江戸時代には桜の品種改良が盛んに行われるようになり、江戸後期に染井村(現在の東京都豊島区)の植木屋がエドヒガンサクラとオオシマサクラの交配種「吉野桜」を作りましたが、明治33年に、奈良県の吉野山の山桜との混同を避けるためにソメイヨシノと呼ばれるようになったそうです。
このソメイヨシノは接ぎ木によって殖えるので成長が早く、明治時代以降、河川敷や公園、学校などに植えられ全国へ広がっていきました。
今年もお花見のマナーの悪さが問題になっています。
お互いに気を配り、楽しいお花見に心がけましょう。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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