5月の空

2016年 05月16日 - 日常

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今日まででしょうか、「五月晴れ」の日が続いています。
「五月(さつき)」は旧暦・陰暦の呼称です。
「旧暦5月(今の6月)が梅雨のころにあたるところから、もともと「五月晴れ」は「梅雨の晴れ間」「梅雨の合間の晴天」をさしました。
ところが時が経つにつれ、誤って「新暦の5月の晴れ」の意味でも使われるようになり、この誤用が定着しました。
「五月晴れ」について、主な国語辞書も
「➀さみだれの晴れ間。梅雨の晴れ間。➁5月の空の晴れわたること」(広辞苑)
「➀五月雨(さみだれ)の晴れ間。つゆばれ。➁5月のさわやかに晴れわたった空。さつきぞら」(日本国語大辞典)
などと、新旧両方の意味を記述しています。
ただ、俳句の季語としては、もとの意味で使われることが多く、「陽暦五月の快晴を五月晴と言うのは、誤用」と明記してある歳時記もあります。
また、同じ「五月」のつくことばには、「梅雨」を指す「五月雨(さみだれ)」と、「梅雨のころの夜の暗さ」などを表す「五月闇(さつきやみ)」がありますが、この二つのことばは今でも本来の意味で使われています。
言葉の使い方が曖昧になっている昨今ですが、新旧両方の使い方に注意して用いるとよろしいようですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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