恐怖を与えても効果なし

2016年 06月6日 - 日常

北海道で小学2年生の男児が行方不明になり、6日ぶりに無事保護されましたが、不明になったのは父親が「しつけ」として息子を置き去りにしたことが発端です。
ネット上では、「行き過ぎた行為」「虐待ではないか」との意見が集まるとともに、「親としてやってしまうことはあるかも」の声もありました。
専門家は「しつけとして恐怖を与えても、教育効果はない」と指摘するとともに、男児の心のケアを通じて、一日も早く家族の絆を取り戻してほしいと話している映像を見ました。
海外メディアも関心を寄せ、英BBC放送や米CNNテレビは,東京発で「日本のしつけ論争」と報じています。
そこで、あらためて「しつけ」について考えてみたいと思います。
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「しつけ」は、仏教語で「習慣性」を意味する「習気(じっけ)」が一般に広まる課程で「しつけ」に変化し、「作りつける」意味の動詞「しつける」の連用形が名詞化した「しつけ」と混同され成立した語です。
裁縫では、縫い目を正しく整えるためにあらかじめ粗く縫うことを「仕付け(しつけ)」ということや、田畑に作物を植えることを「仕付け(しつけ)」ともいいます。
漢字の「躾」は、しつけの対象を礼儀作法に限定する武家礼式の用語として生まれた国字です。
すなわち「しつけ」とは、礼儀作法を教えて身につけさせることで、またその礼儀作法や、犬や猫などペットへの教育までも指すのです。
ハッピーエンドで終わった今回の事件を結果オーライと受け止めるのではなく、それぞれの家庭環境で「しつけ」のあり方を問い直す好い機会と考えるべきでありましょう。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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