上野は俺らの心の駅

2016年 07月16日 - 日常

皆さんは「上野」と聞くと何を想像しますか。
西郷さんですか、それともパンダですか。
上野はかつて、私ども東北人が都会(東京)で生活する出発点でありました。
金の卵ともてはやされた中卒労働者のスタートも、上野駅でした。
伊沢八郎が歌った「ああ上野駅」には、上野は俺らの心の駅だ、という歌詞があります。
その上野界隈は、知る人ぞ知る〈発祥の地〉です。
江戸から明治にかけて数多くの“日本初”がここで生まれました。
例えば、明治6年の太政官布達によって、芝や飛鳥山とともに日本初の公園に指定された上野恩賜公園があります。
かつて東叡山寛永寺の境内地だった敷地内には、美術館や博物館が建てられました。
その上野恩賜公園の開設に伴い、明治9年に不忍池のほとりに誕生したのが上野精養軒。
上流社会の社交場として華族や政治家、軍人などの名士が集い、文豪や画壇の巨匠も足を運びました。
往時の味わいを伝える料理は今も健在です。
仕上げまで10日間近くかかる伝統のデミグラスソースを使ったビーフシチューやハヤシライスは広い世代から愛されています。
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さらには、世界遺産の候補に挙がっている国立西洋美術館。
贅を尽くした豪奢で華やか、そしてクラシックな旧岩崎邸庭園。
皆さん、上京の折にはレトロ&クラシックな文明開化の香りを楽しみながら、セピア色の一日を過ごしてみてはいかがですか。
そしてお土産は、みはし本店の「極上あんみつ」がお薦めです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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