七夕と棚機

2017年 07月6日 - 日常

明日は七夕です。
天の川の西岸に織姫という姫君が住んでいました。
織姫は機織りの名手で、美しい布を織り上げては父親である天帝を大変喜ばせておりました。
そんな娘の結婚相手を探していた天帝は、東岸に住む働き者の牛使い彦星を引き合わせ、二人はめでたく夫婦になりました。
ところが、結婚してからというもの二人は仕事もせずに仲睦まじくするばかりで、これに怒った天帝が、天の川を隔てて二人を離れ離れにしてしまいました。
しかし、悲しみに明け暮れる二人を不憫に思った天帝は、七夕の夜に限って二人が再会することを許しました。
こうして二人は、天帝の命を受けたカササギの翼にのって天の川を渡り、年に一度の逢瀬をするようになったのです。

日本では機で織った布を祖霊や神にささげたり、税として収めたりしていました。
旧暦の7月はお盆や稲の開花期、麦などの収穫期にあたります。
そこで、お盆に先立ち祖霊を迎えるために乙女たちが水辺の機屋にこもって穢れを祓い、機を織る行事が行われていました。
水の上に棚を作って機を織ることから、これを「棚機」(たなばた)といい、機を織る乙女を「棚機つ女」(たなばたつめ)と呼びました。
笹竹には、神迎えや依りついた災厄を水に流す役目がありました。
やがてこの行事と乞巧奠が交じり合い、現在のような形に変化していきました。
そして、7月7日の夕方を表して七夕(しちせき)と呼ばれていたものが、棚機(たなばた)にちなんで七夕(たなばた)という読み方に変わっていったのです。
明日のお天気は?

九州豪雨、お見舞い申し上げます。  法華坊主 joe

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