悟りを開くのに賢愚の差はない

2017年 09月12日 - 日常

「法華坊主は茗荷(ミョウガ)が大好き」という噂を聞いたご婦人から、たくさんのミョウガを頂戴しました。
ミョウガには夏ミョウガがと秋ミョウガがありますが、その違いは収穫時期によります。
夏ミョウガは夏(7〜8月頃)に花を付ける品種で、秋ミョウガは秋(8〜9月)に花を付ける品種です。
サイズ的には、秋ミョウガの方が大きめです。

ミョウガにはこんな逸話があります。
その昔、お釈迦さまの弟子の一人に周梨槃特(しゅり はんどく)というひどく物覚えが悪い弟子がいました。
彼の兄は逆に聡明で、周囲の人々はこの兄と比べては弟の愚鈍さを笑っていました。
槃特はときに、自分の名さえ忘れることもあったので、ついに見かねたお釈迦さまは、彼に名前を書いた札を与えたのです。
槃特はその札を常に背負って歩き、またいかに愚者といわれようとも、お釈迦さまから与えられたわずかな教えと戒めを死守し、非常な精進を続けました。
そしてついには悟りの域に達し、十六羅漢の一つになってこの世を去りました。
槃特の死後、その墓所に名も知れぬ草が生えたのです。
生前、名札を荷物のように下げて(=荷(にな)って)歩いていた槃特にちなんで、この草は「茗荷(ミョウガ)」と名付けられました。
この話から、ミョウガを食べると物忘れがひどくなるという俗説が生まれました。
この周梨槃特の話は、『悟りを開くのに賢愚の差はない』という喩えに多く引用されています。

高安が休場、3横綱1大関が不在に!宇良も。  法華坊主 joe

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