古いものを捨てて新しいものに移る

2017年 12月30日 - 日常

今夜も10時を過ぎましたから、今年も残すところ25時間余。
新年を迎える準備は整いましたか?
除夜の鐘の「除夜」とは、「除日の夜・じょじつのよる」を指しています。
「除」という字には、「古いものを捨てて新しいものに移る」と言う意味があります。
古い年を除き去って新年を迎える日と言う意味と、一年で一番最後の日の意味もあり、「大晦日」のことも指しています。
世界各国の新年の祝い方はそれぞれですが、日本の新年の迎え方は静寂の中に響く「除夜の鐘」の清浄な響きから始まるようにも思いませんか。

ザンネンながら立正院には鐘楼堂も梵鐘もありませんが、「除夜の鐘」は仏教寺院の行事です。
鐘の音は百八つの煩悩を祓うためと言われてきました。
煩悩とは、ひとの心を惑わせたり、悩み苦しめたりする「負の心の働き」のことを指しています。
百八つ全ての煩悩は書ききれませんが、まとめるならば次のようになります。
『欲望』肉体的なもの、精神的なものを含めますが、食欲・色欲・我欲など多くが挙げられます。
『怒り』『執着』『猜疑』など、ひとつひとつ数えたら108見つけられるでしょうか。
また、一年間を表すともされています。
月の数の12、二十四節気の数の24、七十二候の数の72を足した総数が108となるので、1年間を表すともいわれています。
俗説には、「四苦八苦(しくはっく)・4×9+8×9」と言うものがあるそうです。
一つずつ数えて厭なことを思い出すよりも、「百八つはたくさん」と片付けたほうが心が落ち着いてよいかも知れません。
鐘は、31日の大晦日の内に百七つを突き、1日が明けた後に百八つめを突くのが習わしです。

乃木坂46、レコード大賞。  法華坊主 joe

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