日常

子孫繁栄の柏餅

2016年 05月6日 - 日常

昨日「こどもの日」も過ぎ、10連休のゴールデンウィークも残すところ今日を含めて3日間となりました。
端午の節句で思い出す食べものといえば、「柏餅」ですか? それもとも「粽(ちまき)」でしょうか?
 ♫ 柱の傷は おととしの
  五月五日の 背くらべ
  ちまきたべたべ 兄さんが
  計ってくれた 背のたけ
  昨日くらべりゃ 何のこと
  やっと羽織の 紐のたけ ♫
平安時代に中国から端午の節句が伝来したとき、粽も一緒に伝えられ全国に広がっていきました。
江戸時代に五節句のひとつとなった際、江戸では柏餅が定着し、上方は粽が伝承されました。
今でも関東では柏餅、関西では粽が親しまれています。
よって粽と答えた人は、もしかして関西出身ではありませんか。
我が家は子供の頃から柏餅でした。
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柏餅の柏は昔から神聖な木とされ、柏の木に神が宿っていることから「拍手を打つ」と言う言葉がうまれました。
また、新芽が出ないと古い葉が落ちないため「子供が生まれるまでは親は死なない」、すなわち「家系が途絶えない」という子孫繁栄の意味が込められているそうです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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空に踊るや鯉のぼり

2016年 05月5日 - 日常

♪屋根より高い鯉のぼり♫
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今日5月5日は「端午(たんご)の節句」です。
端午の節句は中国発祥の厄祓い行事と、田植えをする女性のための日本古来の神事が結びついた季節の行事でしたが、江戸幕府によって五節句のひとつに定められ、男の子の行事として定着しました。
やがて昭和23年に「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」として「こどもの日」が制定され、男女の区別なくお祝いする日となりました。
「鯉のぼり」「兜(かぶと)」「粽(ちまき)&柏餅」「菖蒲湯」など、端午の節句に欠かせないものについての雑感は、追って申し述べさせていただきましょう。
そして今年は、二十四節気のひとつ「立夏(りっか)」と重なりました。
暦の上ではこの日から夏が始まり、立夏から立秋の前日までを「夏」といいます。
春分と夏至の中間にあたり、夏の気配が感じられる頃です。
また、二十四節気をさらに3等分した七十二候では「蛙始鳴(かえるはじめてなく)」にあたり、水をはった田んぼではカエルの鳴き声が聞こえてくる時季です。
立夏とは、鬱陶しい梅雨やうだるような暑さがやってくる、その少し前の清々しい天気が続く時期のことのようで、梅雨が始まる前に夏の準備や衣替えなどをする好い季節といえそうです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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心揺さぶる荘厳な姿

2016年 05月4日 - 日常

寒冷前線の影響で、昨日から強風が吹いたり雨が降ったりと目まぐるしく天気が変化しています。
GWも後半戦に入り、各地で交通渋滞が続いています。
そんな中、法華坊主の唯一の行楽とでも言いましょうか、昨日は「白水阿弥陀堂(しらみずあみだどう)」に行ってきました。
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アフターデスティネーションキャンペーン(アフターDC)に合わせ、福島県いわき市の国宝・白水阿弥陀堂(願成寺=がんじょうじ)でGW4月29日から5月5日まで夜間特別拝観(午後7~8時)を行なっています。
来場者にちょうちんを配り、柔らかな光が照らす幻想的な空間を楽しんでもらう催しで、堂内には100人以上が入り、阿弥陀如来像がライトアップされたお堂の中で、阿弥陀堂を所有する願成寺住職の法話(説明)がありました。
お堂は、方三間単層宝形造(ほうさんまたんそうほうぎょうづくり)柿葺(こけらぶき)で、内陣の四天柱は十二光仏が図現されています。
本尊(阿弥陀如来像)背後の来迎壁板表裏の額縁には文様の跡があり、長押にも宝相華の文様が残っています。
ライトアップされ黄金色に輝く阿弥陀如来はかつて日中に観た御像とは異なった荘厳なお姿で、堂内の内陣外陣(折り上げ小組格天井)に描かれた文様とともに、信仰とは別の意味で感動がありました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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最高に素晴らしい一週間

2016年 05月2日 - 日常

今年の「ゴールデン・ウイーク」もアッという間に今日で4/10が過ぎてしまいました。
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今年の「ゴールデン・ウイーク」は4月29日の「昭和の日」(金・祝)から5月8日の日曜日までですが、「憲法記念日」や「みどりの日」「こどもの日」といった祝日がすべて土日に重ならないことから、祝日のロスが生じない理想的な日程となっています。
さらに土日休みを含めると「3連休+3連休+2連休」という構成となり、5月2日(月)と6日(金)に有給休暇を取得すると、10連休になります。
さて「ゴールデン・ウイーク」が和製英語であることは有名です。
1948年に「国民の祝日に関する法律」が施行され、連休がある4月末~5月初めの一週間の映画館入場者数が増加します。
そこで「大映」が放送業界用語の「ゴールデンタイム」をヒントに「最高に素晴らしい一週間」という意味で「黄金週間」と命名し、よりインパクトの強い「ゴールデン・ウイーク」になりました。
こうして当初は映画業界で使われていたものが、一般にも広がったのです。
「ゴールデン・ウイーク」は、何処へ出かけても混んでいますしお金もかかりますから、残り6/10は我が家において家族サービスと休息の為に、有意義にお過ごしになられてはいかがですか。
何処へも出かける予定のない法華坊主の嘆き節です。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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春から夏への境目

2016年 05月1日 - 日常

今日から5月、そして今日は八十八夜です。
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5月の別名は皐月(さつき)で、早苗を植える時期「早苗月(さなえづき)」を略したものです。
耕作を意味する古語の「サ」が元になっているという説もあります。
また、立春から数えて88日目を「八十八夜」といい、季節を知らせる雑節(ざつせつ)のひとつで、春から夏への境目です。
「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の忘れ霜」とも言われ、急に気温が下がって遅霜(晩霜)が降り、農作物に被害を与えることを警戒した言葉です。
農作物の多くが新芽を出したりして、育ちはじめるころなので、この時期の遅霜は農作物に大きな被害を与えます。
しかし、八十八夜が過ぎれば、遅霜が降りることは少なくなり気候も安定することから、八十八夜は昔から農作業の目安とされ、農家ではこの頃から本格的に農作業にとりかかりました。
また、八十八は末広がりの縁起のいい数字なので、夏の準備をするのによい日とされています。
とは言っても、福島の今日の最高気温は19.7℃、昨日は18.3℃、一昨日は15.1℃、その前日が11.1℃。
はやく暖かくなれ~。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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祈りの叶わぬことはなし

2016年 04月29日 - 日常

やりました~、未明から急速に天気が回復し雨があがってバンバンザイで~す。
立正院きしもじん大祭法会にご参詣いただいた檀信徒の皆さま、稚児行列にご参加のお稚児さん・保護者の皆さん、お手伝いいただいたスタッフの皆さん、まことにありがとうございました。
危ぶまれていたお天気も、日蓮聖人のお言葉「法華経の行者に祈りの叶わぬことはなし」のとおり、皆さんの「雨アガレ」の熱き思いが叶って雨雲を吹っ飛ばしてくれたようです。
午前10時、花火を合図にお稚児さん35名の練供養が立正院本堂を目指し、団扇太鼓の唱題を先導に出発いたしました。
今朝未明までの降雨が嘘のようにお天道様が顔を出し、西山の吾妻安達太良連峰が春陽を浴びています。
少々西風は強い道中でしたが、杏嗣くん・縁士くんはじめ0歳から小学6年生までのお稚児さん35名は誰ひとり脱落することなく1.7㎞の道程を歩き続けてくれました。
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ありがとう、感謝・感謝です。
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35名のお稚児さんのうち、師社凜音さん(松川小4年)、齋藤和華子さん(青木小6年)のお二人が10年連続参加、そして髙木麻衣さん(川俣小6年)が12年連続参加でしたので、鬼子母神さまから賞状と記念品が贈られました。
11時からの法要では、檀信徒各家の先祖供養をはじめ、各家の家内安全・家運隆昌、家族の皆さんの身体健全・交通安全、お稚児さんの無病息災・学業成就等を祈願いたしました。
これからも驕ることなく一歩一歩前を向いて精進を続けて参りましょう。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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ご加護あらんことを

2016年 04月28日 - 日常

今日はいち日、春の冷たい雨が降っています。
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明日は、立正院の春の恒例法要「きしもじん大祭法会」が修行されます。
併せて、35名の善男児・善女児が参加して天童稚児練供養も行なわれる予定です。
しかし、一週間前からの週間天気予報を見ると☂マークがとれず、明日も雨降りの予報です。
今日も朝からヤキモキしながら準備を進めていますが、雨対策も万全でありますから何とかなるでありましょう。
鬼子母尊神様のご加護あらんことを祈念して、雨音を聞きながら明日を待つことにいたします。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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ハチ公の美談

2016年 04月26日 - 日常

一昨日から秋田県大館市に行ってきました。
大館駅のそばにあるお寺さんの創立400年の記念慶讃法要に出席お参りしてきました。
福島のサクラはすべて散ってしまいましたが、北東北は今が満開で、他にも多くの花が咲き誇っていました。
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皆さんは、忠犬ハチ公をご存知ですか。
ハチは渋谷駅前で主人の帰りを7年間待ち続けた日本の忠犬で、1923年(大正12年)秋田県の二井田(現:大館市)生まれの秋田犬です。
生後2ヶ月の頃、犬好きだった大学教授・上野英三郎氏に請われ、上野氏の自宅に移り住みました。
上野家で「ハチ」と名づけられた彼は、それからしばらくの間、先住犬2匹と仲良く暮らしていましたが、ハチが上京してから1年ほどたった1925年5月、上野教授が脳溢血で急逝してしまいます。
主人を失ったハチは元気を失い、3日間は食事に口をつけなかったといいます。
その後、ハチの飼い主はめまぐるしく変わりました。
しばらくして、ハチは教授が駅に現れる時間帯になるといつも広場に姿を現し、教授がいつも通っていた改札口を見つめ、じっと主人の帰りを待つようになったといいます。
7年間にわたり主人の帰りを待ち続ける「忠犬ハチ公」を題材とした記事が、朝日新聞に掲載されます。
教科書にも「恩ヲ忘レルナ」と題した彼の物語が採用され、彼の人気に拍車がかかります。
さらに、ハチの美談に感動した彫塑家・安藤照氏が、初代の「忠犬ハチ公像」を渋谷駅前に設置し、彼の忠犬ぶりを称えました。
1935年にハチが死んだ際は、渋谷駅で告別式が開かれ、駅や町の人々が多数参列したといいます。
また、人間さながらに僧侶による読経が行われ、花輪、生花、手紙や電報、香典などが多数寄せられたそうです。
現在ハチは、上野教授が埋葬されたお墓のすぐ横に葬られ、東京・青山の地で安らかに眠っています。
ハチ公の生まれ故郷、大館駅前にも銅像がありました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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さわやかな田園のまち

2016年 04月24日 - 日常

福島県中通りの南部に「矢吹町」があります。
我が家(矢吹家)のルーツを探ると、もともとこの郷の出自のようで、屋根葺きが転じて矢吹になったと聞き及んでいます。
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町内には大池公園があり、町木である赤松が園内に生え、あゆり沼の水面に映える自然豊かな公園です。
また滝八幡三十三観音磨崖仏群あり、歴史が受け継がれています。
三十三観音信仰が盛んだった江戸時代中期頃に作られ、滝八幡神社の崖下10メートルあまりの隈戸川沿いの断崖に40~60センチメートルの仏像群が彫刻されています。
旧奥州道中には五本松の松並木が名残り、白河藩主・松平定信が領内街道に2300本の松を植えさせたのが始まりと言われています。
美味しいものは「大根ソバ」で、ソバに細長く切った生ダイコンをのせ、だし汁をかけていただきます。
ダイコンのシャキシャキ感と風味豊かなソバの美味しさが大人気のメニューです。
他には高糖度の「旬太郎トマト」があります。
GWには是非一度お訪ねいただき、帰路は立正院にお立ち寄りください。
お待ち申し上げております。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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酒蔵を巡ってみたら

2016年 04月23日 - 日常

福島県産の日本酒に対する評価が年々高まっています。
平成26酒造年度を対象とした昨年の全国新酒品評会で、県内の製造場(蔵元)が出品した清酒24銘柄が金賞に輝きました。
都道府県別の金賞受賞数は、24年酒造度から3年連続で「日本一」を達成しました。
昨年7月にはロンドンで開かれた世界最大級のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」日本酒部門で、ほまれ酒造の「会津ほまれ播州産山田錦仕込純米大吟醸」が最優秀賞に選ばれました。
私も、私の友人たちも、最近は必ず日本酒で宴を囲みます。
日本酒は、燗でよし、常温でよし、冷酒もまたよしですから・・・。
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4~6月の大型観光宣伝「アフターデスティネーションキャンペーン」の一環として、福島県の日本酒をPRしようと、県内49の酒蔵を巡る「ふくしま酒蔵巡りスタンプラリー」が始まりました。
他県からお越しの方はもちろん、県内在住の方もあらためて福島の酒蔵やお酒・歴史・文化を見直すいいきっかけとして、ぜひ楽しんで酒蔵を巡ってみたらと思いますね。
さて、それでは今夜も晩酌を頂戴するといたしましょうか。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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