日常

要領がいい?油断ならぬ?

2016年 01月13日 - 日常

今年の干支(えと)は「申年(さるどし)」です。
動物のサルのことは「猿」と書きますが、干支のサルに関しては「申」という漢字を使います。
「申」という字は稲妻の形で、左右に光が屈折している形を縦線の横に並べて「申」という形になったといわれています。
この稲妻は天の神の威光を表した形で、神の発するものであるという考えから「かみ」の意味となり、「申」が「神」のもとの字になりました。
また、背骨と肋骨の形から成り、背中のまっすぐ伸びた形を表しているという説もあります。
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申年生まれの特徴は、器用で明朗活発で、好奇心旺盛で要領がいい反面、落ち着きがないといわれています。
申年生まれと言われる人で、もっとも申年らしい特徴を持つのが「豊臣秀吉」です。
秀吉こそが、ポジティブで、頭の回転が早く、曲者(くせもの)といった、申年の特徴が出ている人も珍しいのではないでしょうか。
周囲にいるだけで自分の周りも、明るく楽しくすることができる申年生まれの人。
油断ならないと思われがちですが、ほんとうは楽しいことが大好きで積極的に動ける人なのではないでしょうか。
おサルさんのような行動力を発揮して、元気よく楽しい平成28年にしたいですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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供えて、開いて、食べて

2016年 01月12日 - 日常

昨日11日は「成人の日」でもありましたが、「鏡開き」の日でもあります。
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松の内を1月7日までとする地方では11日に、松の内を15日とする地方では15日に鏡開きを行う場合が多いようです。
昔は「二十日正月」といって20日に鏡開きを行っていましたが、徳川三代将軍・徳川家光が慶安4年4月20日に亡くなったため、月命日の20日を避けて11日になったといわれています。
お正月の間、年神様の居場所になっているのが鏡餅。
そのため、年神様がいらっしゃる松の内の間は飾っておき、松の内が過ぎたら下げて食べ、年神様をお送りします。
年神様の依り代(よりしろ)である鏡餅には年神様の魂が宿っているとされるため、鏡餅を食べることでその力を授けてもらい、1年の家族の無病息災を願います。
つまり、鏡餅は供えて、開いて、食べてこそ意味があるのです。
鏡開きはもともと武家から始まった行事なので、鏡餅に刃物を使うことは切腹を連想させるので禁物でした。
そこで、手か木槌などで割ることになりましたが、「割る」という表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する「開く」を使って「鏡開き」というようになりました。
鏡開きで年神様を見送り、お正月に一区切りつけるということは、その年の仕事始めをするという意味がありました。
最近は、お供えする鏡餅はパック入りのものが主流となっているため、実際に鏡開きを行う家庭というのは少ないように思います。
しかし、1月11日に鏡餅を食べる習慣というのは変わらず続けて行きたいものですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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大人になった自覚を持って

2016年 01月11日 - 日常

今日は「成人の日」。
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成人の日は、1948年に「1月15日は、大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」と法律で定められました。
現在は、2000年に制定されたハッピーマンデー法に基づき1月の第2月曜日に改正されています。
全国で地域ごとに差はあるものの、毎年1月の上旬から中旬にかけて成人式が行われています。
しかしおめでたい事とはいえ、何故「成人の日」を祝日にしたのでしょうか。
一説によると、戦後物資も食料も足りない時代で一番乏しいとされていたのは「人材」でした。
良い「国家」を作っていくためには、国民自身が成長していかなくてはならないと考えた当時の役人たちは、「こどもから大人になった自覚を持ってほしい」と願ってこの日を祝日にしたそうです。
このように成人の日に込められた先人の想いを知ることが、成人になる第一歩なのではないでしょうか。
昨日(10日)に開かれた各地の成人式では、参加者同士とみられる傷害事件や交通事故、飲酒によるトラブルで逮捕されるケースが相次ぎました。
和歌山市では成人式会場の敷地内で、男性が男に殴られるなどして意識不明の状態で救急搬送されました。
静岡県湖西市では成人式会場の駐車場で、式に出る孫を見に来ていた老夫婦が乗用車にはねられ重傷を負いました。
現在の法律では20歳という年齢をもって成人したものとみなし、飲酒、喫煙などが許されますが、このような非常識な行為を見るにつれ、現在では成人式を迎えることよりも、社会人になることの方が一人前になる、大人になると意識される傾向が強く感じられます。
新成人の皆さん、「大人になろうよ」って、叫びたいですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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ようやく寒くなりました

2016年 01月10日 - 日常

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新年早々、春のような陽気が続いていましたが、ここ数日、平年並みの冬型の気候になりました。
でも今のところ降雪の予報もなく、このしわ寄せが心配です。
冬になってシベリア大陸に冷たい空気がたまってくると、その冷たい空気のかたまりがあふれ出して日本付近まで南下してくることがあリます。
冷たい空気、つまり「寒気(かんき)」がある間隔をおきながら、まるで波のように押し寄せてくることから、「寒波(かんぱ)」と呼ばれています。
わずか一日の間に、気温が5度も10度も下がってしまい、冷蔵庫や冷凍庫の中と同じような寒さになるのです。
この寒波には一定のリズムがあって、冷たい空気がシベリア大陸でどんどんたまる時期と、それが一気にあふれだす時期とがあります。
その時期によって、特に年末年始には、クリスマス寒波、年末寒波、新春(しんしゅん)寒波、小寒(しょうかん)寒波などと呼んでいるそうです。
これからが冬本番、「暖冬、暖冬・・・」の言葉にごまかされず、体調管理にお気をつけください。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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あ・い・さ・つ

2016年 01月9日 - 日常

今日は、平成28年年頭の祈願法要がありました。
その1座目は、松川ドリームスソフトボールスポーツ少年団のメンバーが、丹治代表・丹野監督に率いられて、新年恒例のお参りに来られました。
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スポーツ少年たちの元気溢れる大きな声での挨拶は、清々しいものがありました。
その時、法華坊主が幼少時に大人の方から聞いた「あいさつ」の話を思いだし、お話させていただきました。
あ=あかるく
い=いつも
さ=さきに
つ=つづける
ことが挨拶の基本であると、それも大きな声で・・・。。
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代表・監督・コーチ・スタッフ・選手の皆さん、保護者の皆さん、お参りありがとうございました。
今年も一年間、体に気をつけてガンバってください。
健闘をお祈りいたします。

手づくり寺 ~五月の回~ については、 http://ameblo.jp/tedukuriji/ をご参照ください。
ありがとうございました。  法華坊主  joe

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寒い時季は、やはり燗

2016年 01月9日 - 日常

年を重ねたからでしょうか?この時季は手足の先が冷たくて、お風呂にゆっくり浸かってもなかなか温まりません。
風貌からはまったく似つかないのですが、もともと冷え性の体質らしく、寒い季節は毎晩の熱燗が恋しくてたまりません。
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ドイツにはビール、フランスにはワイン、イギリスにはウイスキー・・・と、世界各国に民族のお酒がありますが、日本酒は、燗でよし、冷やでよしという世界でも珍しいお酒です。
日本酒は、日本独特の気候風土と知恵の結晶です。
日本各地の水の恵みを受け、季節の移ろいとともに育ちます。
日本酒は低温で仕込み、低温で熟成させるため、本格的な酒造りは冬から始まります。
水、米、麹を仕込んで醪(もろみ)を造り、1ヶ月ほど発酵させます。
おいしい水、おいしい米、厳しい寒さの土地に美味しい酒が多いのはそのためです。
冬は暖かい部屋で冷酒も乙なものですが、寒い時期はやはり燗が似合います。
燗酒には、その温度によってそれぞれ呼び名があるのをご存じでしょうか?
日向燗(ひなたかん):30℃前後
人肌燗(ひとはだかん):35℃前後
ぬる燗(ぬるかん):40℃前後
上燗(じょうかん):45℃前後
熱燗(あつかん):50℃前後
飛びきり燗(とびきりかん):55℃以上
温度はともあれ、晩酌をいただけるということは、ありがたいことですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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未婚の乙女が摘んだ七草

2016年 01月7日 - 日常

今日1月7日は、「人日(じんじつ)の節句」。
人日の節句は、桃の節供などと並ぶ、五節供(➀人日(じんじつ)1月7日=七草の節供、➁上巳(じょうし)3月3日=桃の節供、➂端午(たんご)5月5日=菖蒲の節供、➃七夕(たなばた)7月7日=笹の節供、➄重陽(ちょうよう)9月9日=菊の節供)のひとつです。
人日がピンとこない方でも、七草粥といえばわかりますね。
1月7日の人日の日に行われ、春の七草を入れた七草粥で邪気を祓います。
七草粥は正月行事として定着していますが、本来は「人日の節供」の行事だったのです。
前述のごとく、今日7日に、「人日の節供」に邪気を払うために食べるのが「七草粥」です。
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古代中国では元旦から7日目に人を占い、刑を行わず、7種の若菜を粥に入れて無病息災を願っていました。
この風習が日本へ伝わり、日本古来の若草摘みという風習と結びついて七草粥となり、江戸時代に公式行事となりました。
本来は7日の朝に食べるもので、前日の夜、未婚の乙女が摘んだ七草が「吉」とされていました。
早春にいち早く芽吹く春の七草の生命力にあやかって、無病息災を祈る七草粥。
ぜひ家族みんなで食べて、健やかな1年を祈りましょう。
人日とは文字通り 〈人の日〉という意味です。
古代中国では、元日は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれの吉凶を占い大切に扱いました。
7日は人に刑罰も与えず、7種の若菜を入れた粥を食べ、無病息災や立身出世を願う風習がありました。
皆さんのお宅の七草は、未婚の乙女が摘んだものでしたか?それとも熟年の奥様がスーパーで購入したものでしたか?
どちらも有り難いものに違いありません。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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相手に真心が届く・・・

2016年 01月6日 - 日常

今年も年賀状をいただきました皆さま、平素のご無沙汰にもかかわらず、ありがとうございました。
年始の挨拶を簡略化したのが年賀はがきです。
年頭に祝賀を交わすために、当初は元日に出向いて年賀の挨拶をしていましたが、挨拶に行けない人は手紙を送るようになり、やがて現在のような年賀状を送る習慣となりました。
その歴史は郵便制度が登場した明治時代からですから、もう百年以上になります。
電話やメールで手軽に連絡ができる時代でも、手間暇かけて届いた年賀状には、ひと味違う喜びがあります。
せっかく送るなら、年賀状作りを楽しんで、相手に真心が届く素敵な年賀状にしたいですね。
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そして今日は「小寒」。
池や川の氷も厚みを増し、寒さが厳しくなる頃です。
この日を「寒の入り」といい、寒さの始まりを意味します。
そして、小寒と大寒を合わせたおよそ1か月を「寒中」「寒の内」といい、寒中見舞いを出す時期とされています。
形式だけの年賀状交換に反対の法華坊主ですから偉そうなことは言えませんが、「年賀状をいただいたのに、こちらからはお送りしていない時は直ぐに返礼はがきを送る」ことが大事です。
目上の方へは返礼というより、遅ればせであっても年賀状を出しますが、小寒を過ぎて返事を出すときは、年賀状ではなく「寒中見舞い」として送ります。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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年神様と食事を共に

2016年 01月5日 - 日常

皆さんのお宅のお雑煮の特徴は何ですか。
お雑煮は、年神様にお供えした餅のご利益を頂戴するために、年神様の魂が宿った餅を野菜や鶏肉、魚介などといっしょに煮込んで作る、お正月には欠かせない料理です。
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そして、おせち料理やお雑煮をいただくときは、「祝い箸」を使います。
祝い箸は末広がりの八寸(約24センチ)で縁起がよく、「両口箸」「柳箸」「俵箸」とも呼ばれていて、祝い事には欠かせない箸なのです。
「祝い箸」は、両方の先端が細くなっていて、「両口箸」とも呼ばれます。
それは、一方は神様用、もう一方を人が使うためで、〈神人共食〉を意味しています。
おせち料理は年神様へお供えし、それを下げていただくもので、新年を祝い1年の恩恵を授かる意味から年神様と食事を共にするわけです。
両方とも使えるからといって、ひっくり返して取り箸にしたりするのはタブーです。
その大事な箸がお祝いの席で折れたりするのを忌み嫌うため、丈夫で折れにくい柳の木が使われています。
また、柳は水で清められた神聖な木とされ、春一番に芽吹くおめでたい木とされています。
そのため「柳箸」ともいわれ、縁起良く「家内喜(やなぎ)箸」と書くこともあります。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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邪気を屠り、魂を蘇らせる

2016年 01月4日 - 日常

元日の朝、家族が顔を揃えて、新年のあいさつを済ませたらまずいただくのがお屠蘇(とそ)です。
御神酒(おみき)と同じ清酒のように思われがちですが、漢方薬を浸した薬酒で、家族の健康を願う気持ちが込められています。
中国で邪気を祓い不老長寿になれる薬酒として、大晦日に井戸の中に漢方薬をつるし、元旦に引き上げて酒に浸したものを年少者から順番に飲んだことに由来します。
「お屠蘇」という名前には、邪気を屠(ほふ)り魂を蘇らせるという意味があります。
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もちろん元朝にお屠蘇を頂戴いたしましたが・・・。
昨夜、今年初めての新年会に出席するため街へ繰り出しました。
正岡子規の句に「酔蟹や新年会の残り酒」というのがありますが、息の合った友人と新年を祝って催される宴は格別です。
新年の抱負や近況などを語り合う場は、年末からのストレス解消にはうってつけで、少々過ぎましたせいか、今朝は温い陽気も手伝って二日酔いのモヤモヤ気分でした。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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