日常

ソワソワ気分の季節

2017年 03月18日 - 日常

春の三連休のスタート、暖かい日です。

写真は紅梅ですが、気象庁は毎年、春の桜前線の予想を発表しています。
日本ならではの季節予報で、世界的にもめずらしい「風流な」予想です。
農業国だった日本では、サクラの開花は農作業の準備の目安として、季節の移り変わりが生活の尺度でした。
今でも、日本人の多くの方が「サクラ」の3文字を聞いただけで、敏感に春の訪れを感じるようで、お花見や旅行の計画にとソワソワ気分の季節ですね。
日本で一番先にサクラが咲き出す沖縄は、1月に「ヒカンザクラ」が咲いて満開も過ぎましたが、九州や四国・本州は、3月がサクラ前線の上陸です。
3月下旬に九州から関東にかけて上陸した後、10日から半月ほどで北陸や関東北部まで北上します。
4月上旬には東北南部・・・つまり「みちのく入り」しますが、津軽海峡まで北上するのは4月の終わりごろです。
北国の春はゆっくりやってきます。
北海道は5月がサクラの季節。
気象庁が開花を発表するサクラは、日本のサクラの8割を占めるといわれる「ソメイヨシノ」。
北海道は「エゾヤマザクラ」や「チシマザクラ」が代役の所もあります。
今年の開花予想はどうなるでしょうか?
楽しみですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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菩提の種を蒔く日

2017年 03月17日 - 日常

「暑さ寒さも彼岸まで」と耳にしますが、今日が春のお彼岸の入りです。
「彼岸」とは、春の場合は春分の日をはさんだ前後3日間、合計7日間のことを言います。
お彼岸の最初の日のことを「彼岸の入り」、春分の日を「彼岸の中日」、彼岸の最後の日を「彼岸明け」と言い表します。

「今日彼岸 菩提(ぼだい)の種(たね)を 蒔く(まく)日かな」という、有名な俳句があります。
「彼岸の今日、何をすべきだろうか?」と考えた作者が出した答えは、菩提の種を蒔くことでした。
菩提とは、「悟り」「知る」ことです。
その悟り、知るきっかけをつくるのが彼岸だと、この句は詠んでいて、たいへん含蓄の深い、お彼岸にふさわしい表現です。
「彼岸」はもともと古代インド由来の仏教用語で、サンスクリット語のパーラミター(波羅蜜多)からきており、「悟り」「涅槃(ねはん)の境地」のことを言い表します。
私たちが日々を暮らす煩悩(ぼんのう)にまみれた世界を「此岸(しがん)」と表現し、修行をすることで「彼岸」に至ると考えられていたのです。
お彼岸は、その修行をするための期間でもあるのです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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あの日から6年 供養と祈願  

2017年 03月13日 - 日常

東日本大震災の発生から6年となった11日、宮城県や福島県などの被災地で犠牲者を追悼する式典やイベントが行われました。
震災による死者・行方不明者は合わせて1万8500人近くに上ります。
吾が教団=法華宗でも、9~10日にかけて、犠牲者の7回忌慰霊法要と復興祈願法要が、福島県(9日)と宮城県(10日)に執り行われました。

福島県の会場となった立正院では、法華宗管長・小西日遶猊下(大本山本興寺貫首)が大導師、宗務総長・二瓶海照台下が副導師を務められ、全国から参集した僧侶と檀信徒による総勢120名による法要を奉修いたしました。
遠路ご来駕たまわりました皆さまに御礼申し上げます。

10日は、宮城県名取市閖上と仙台市若林区荒浜において、それぞれ唱題行脚の後に法要が行われました。


第七回忌奉修を機に、犠牲者精霊の供養と、一日も早い復興を祈願して、これからも更に精進して参ります。
今後ともご指導ご鞭撻たまわりますようよろしくお願い申し上げます。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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細心の注意をはらって

2017年 03月6日 - 日常

昨日(5日)は、24節気のひとつ啓蟄(けいちつ)でした。
啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃です。
菰(こも)はずしを啓蟄の恒例行事にしているところが多いですね。
まだまだ寒い時節ではありますが、一雨ごとに気温が上がり、日差しも徐々に暖かくなってきます。

ひな人形を片付けるのも、啓蟄の頃が良いと言われています。
若葉が芽吹き虫が蠢き始めるとされるこの日は、雨水の次の節目に当たります。
3月3日からたった数日後とはずいぶん慌ただしい気もしますが、できるだけ季節の節目を超えず、遅くとも3月中旬頃までに片付けるのが良いようです。
そんな話を数年前のブログで見ていた親しい友人が、ひな人形の供養にやって来ました。
お嬢さんが3人いる彼女は、娘たちのひな人形の一部を処分する前にお魂抜きをして欲しいと・・。
我が子の健やかな成長と幸せを願ってお飾りしたひな人形ですので、処分する時には細心の注意をはらってお納めすることをおすすめします。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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桃の節句

2017年 03月3日 - 日常

今日は、桃の節句です。

江戸幕府によって定められた五節句(ごせっく)のひとつです。
1)人日(じんじつ)の節句(正月7日)
2)上巳(じょうし)の節句(3月3日)
3)端午(たんご)の節句(5月5日)
4)七夕(しちせき)の節句(7月7日)
5)重陽(ちょうよう)の節句(9月9日)

五節句の「節」というのは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の変わり目のことです。
暦の中で奇数の重なる日を取り出して、季節の旬の植物から生命力をもらい邪気を祓うという目的から始まりました。
この中国の暦法と、日本の農耕を行う人々の風習が合わさり、定められた日に宮中で邪気を祓う宴会が催されるようになり「節句」といわれるようになったそうです。
上巳の節句は、ちょうど桃の季節であったことや、桃には邪気払いの力があると信じられていたことから、「桃の節句」ともいいます。
3月上旬の巳の日に災いを人形に移して厄ばらいする「上巳節(じょうしせつ)」と、人形を使ったおままごと「ひいな遊び」が結びつき、3月3日にひな人形を飾って女の子の健やかな成長を願う「ひなまつり」に発展しました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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弥生3月

2017年 03月1日 - 日常

今日から弥生3月。

弥生(やよい)とは、草木がいよいよ生い茂る月という意味です。
「弥」にはいよいよという意味、「生」には生い茂るという意味があります。
そして3月は、死者・行方不明者18000人以上の犠牲者を出し、今なお多くの傷跡を残す東日本大震災のお命日です。
平成23年(2011)3月11日、あの日を忘れない。
我が教団では、法華宗主催・東日本大震災第七回忌法要が、私どものお寺「立正院」を会場に、3月9日(木)午後2時30分より、法華宗管長・小西日遶猊下(大本山本興寺貫首)御親修のもと奉修されます。
ぜひご参詣ください。
お供・ご供養料等は一切不要でございます。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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今年も1/6が終了

2017年 02月28日 - 日常

今日で2月も終わり明日からは3月になります。
早いですね。
2月は短いとわかって自覚していても、早かったです。
そして今年も1/6が終了したわけですが、まだ300日以上残っていますから、慌てず焦らずジックリと前に進んでいきましょう。
ところで「1月行く、2月逃げる、3月去る」という表現がありますが、皆さんはご存知ですか?
1月は正月があり、2月は元々28日で普通の月より短く、3月は年度末であることから、1月、2月、3月は日が早く過ぎる(やることが多いのに思うように進まない)ということを表す言葉です。
1月の「いち」の最初の音「い」を使って「いく(行く)」、2月の「に」の音を使って「にげる(逃げる)」、3月の「さん」の最初の音「さ」を使って「さる(去る)」というように言葉遊びの要素が入っている表現で、一種の頭韻ですね。

今夕も、3・11を思い起こさせるような大きな地震がありました。
気象庁は、東日本大震災の余震と発表しましたが、そうではありませんよ。
法華坊主が危惧する、「これから発生するであろう大地震の予震である」と、いつも心がけていなければいけません。
くれぐれもお大事ください。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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北限花塚山

2017年 02月23日 - 日常

今年1月16日に、富士山(3776メートル)が見える北限とされる福島県川俣町と飯舘村にまたがる花塚山(918メートル)から同町の会社員グループが初めて富士山山頂の姿をとらえることに成功した、と日本地図センターから発表がありました。
花塚山は富士山から308キロ離れ、地形や標高などに基づく計算上の北限とされる山です。
これまでは、298キロ離れた麓山(はやま=福島県二本松市)での撮影例はありましたが、北限の花塚山からは初めてだそうです。
富士山は全国20都府県で見えるとされるようですが、最も遠いのは、322.9キロ離れた和歌山県那智勝浦町の色川富士見峠(標高900メートル)で、すでに撮影例があるそうです。

法華坊主も、東京の教団事務所に従事していた頃、京都の本山に向かう新幹線の中から富士山がよく見えた日は仕事も充実していましたし、雲に隠れていた日は思うように物事がすすまなかった思い出があります。
富士山は、まさに霊峰ですね。
今日2月23日は「富士山の日」です。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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雨水雑感

2017年 02月18日 - 日常

今日は24節気のひとつ「雨水(うすい)」です。
立春から数えて15日目。
空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味です。
草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきました。
春一番が吹くのもこの頃です。
まさに昨日17日午前には、気象庁は関東地方で春一番が吹いたと発表しました。
東京では最大瞬間風速18メートルを記録しました。
しかし、今日になったら10℃も気温が下がり、本格的な春の訪れにはまだ遠いようです。
三寒四温を繰り返しながら、春に向かっていくのでしょう。

地方によっても違うようですが、この日に雛人形を飾ると良縁に恵まれるといわれていることご存知でしたか。
この日を境に寒さも和らぎ本格的な春も近いということから、雛人形を飾る日としても好まれており、良縁に恵まれるという言い伝えもあります。
我が家には娘はおりませんが、お嬢さんのおられるお宅では雛人形をお飾りになったことでしょう。
雛人形は、女の子の厄を引き受ける役目を持っていますので、お片付けする時期にも注意が必要です。。
災いを遠ざけるという意味でも、雛人形はできるだけ早く片付けた方が良いのです。
また、行事が終わったらいつまでも出しっ放しにせず、きちんと片付けさせるというしつけの意味も含まれています。
そして「片付けもできないとお嫁に行けないよ」というようなお小言が、「ひな人形を出しっ放しにしていると結婚できない」と変化し、通説になったと思われます。
さらに、そのようによくしつけられた娘が早く「片付く」(結婚できる)ように、との願いも込められています。
先人の教えは、まことに有り難いですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joeいは

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酒は百薬の長

2017年 02月14日 - 日常

15年くらい前に初めて胃カメラを体験したとき、この世のものとは思えないほど苦悶した思い出がありましたので、それ以降の検診はすべてバリウムを飲んでいました。
去年の暮れに、お友達から「福島ではほとんど行われていない意識下鎮静法による苦痛の少ない内視鏡検査を実施しているクリニック」を教えていただいたので、予約していた今日、胃カメラを飲んできました。
苦痛も少なく、寝ている間に検査も終わり、結果は「年齢の割には胃がとってもきれい」と先生からお褒めの言葉をいただきました。
「毎日アルコール消毒していますから・・・」と応えたら、先生は苦笑していました。

昔から「酒は百薬の長」と言われています。
適量のお酒を飲むことは、ストレスの緩和や食欲増進に効果を発揮するため、健康にプラスに働き、寿命の延長にもつながると疫学的研究で認められています。
しかし、適量を超えてお酒を飲むと・・・、そうです、わかっています。
「酒は百薬の長」と言われていますが、それはあくまで適量の範囲内でのことですよね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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