日常

案ずるより産むが易し

2014年 03月17日 - 日常

今の世の中は「案ずる」ことが多過ぎます。
「案ずる」とは、
①考えをめぐらす。考え出す。いろいろ工夫する。
②心配する。思い煩う。気遣う。
③はっきりしない点を明らかにする。
の意味があるようです。
平素の生活の中では、②のように使われることが多いような気がします。
自分のこと、家族のこと、友人や同僚のこと、学校や職場のこと、地域や社会のことなど多岐にわたっての心配事があると思いませんか。

先週、親しい後輩ご夫妻に第一子(嫡男)が誕生しました。
大きくて元気な赤ちゃんだ、と報告を受けています。
そこで「案ずるより産むが易し」のことわざ(言葉)を思い出しました。
注釈すると、お産する前は本人も周囲の人も色々と心配することが多いが、終わってみると案外たやすく済んでしまうものであるということです。

出産に限らず、物事は事前にあれこれ思い悩むよりも、実際はそれほど難しくないということ。
あまり取り越し苦労をするなという慰め案ずるより産むが易しとは、始める前はあれこれ心配をするものだが、実際にやってみると案外たやすくできるものだというたとえ。
の意味で使われることが多いようです。

よって「案ずるより産むが易し」とは、始める前はあれこれ心配をするものだが、実際にやってみると案外たやすくできるものだというたとえとして、使われています。

法華坊主も普段は強がり言っていますが、本当は小心者でいろんなことを案じています。
でも、いつも結果オーライでこれが「楽天家」に繋がっているのです。
まぁあまりクヨクヨせずに前向きに取り組みなさいと言うことだと、自分自身で勝手に解釈しています。
春はもうすぐそこまで来ていますから・・・。
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ありがとうございました。  法華坊主 joe

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E7系を見て「昭和は終わった」

2014年 03月16日 - 日常

昨日(15日)のダイヤ改正で、新型車両の新幹線が走行しました。
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これは今日、大宮駅で見た北陸新幹線の新型E7系を長野新幹線「あさま」として先行導入した車両です。
一方、報道によると、寝台特急「あけぼの」(上野-青森)の運転が終了し、定期運行するブルートレインは「北斗星」(上野-札幌)だけとなったようです。
このさまを、自ら鉄道好きと公言する自民党の石破幹事長は、会見で自らあけぼのの話題を切り出し「あけぼのですか? あけぼのじゃない? 昭和が終わるねという、個人的にはそういう惜別感がございます」と述べた、と報道されています。
昭和から平成に入って4半世紀を迎えた今、鉄道ばかりじゃなくていろんな事柄から「昭和は終わった」という感が否めませんね。
今年(2014)は、平成26年、昭和89年、大正103年、明治はなんと147年です。

今日、上京して首都圏で見た新幹線新型車両からいろんなことを考えさせらました。
時あたかも我が家の二男坊・乗り鉄くんは、青春18切符を駆使して日本列島を行ったり来たり4000キロの旅に出掛けています。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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ホワイトデー それとも ブラックデー

2014年 03月15日 - 日常

昨日(14日)日帰りで上京しました。
宗門の教学研究発表大会が開催され、参加して来ました。
その時の友人とのやり取り。
◇「今日は終わったらまっすぐ帰るの?」
△「もちろん、今日はホワイトデーだから(笑)」
◇「俺は毎日ブラックデーだよ」
△「僕もそう、ホワイトでなくていいからせめてグレーデーぐらいだと嬉しいんだがね」
バカみたいな会話ですが、これが現実なのでしょう。

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法華坊主は大会の後、親しい先生方と一献交わして帰って来ました。
オープンな忌憚のない酒席は盛り上がり、今夜もヘロヘロで最終新幹線に飛び乗り、辛うじて乗り越しすることなく無事帰宅しました。

今日はその分、繰り越していたお参りをこなし、明日またアサイチの新幹線で上京する予定ですので繰り上げの法務を消化し、これまたヘロヘロ。
昨日あらためて体感した「法華経の行者は信仰に基づく」菩薩行を実践するために・・・。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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東日本大震災3年

2014年 03月13日 - 日常

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から3年。
巨大地震と大津波、そして原発事故に見舞われてから3年の歳月は、あっという間に過ぎてしまったような気がします。

10日の夕方に母校の後輩たちが仙台市若林区荒浜の観音像前でご回向するという情報を聞き、法務を終えて宮城県に向かいました。
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若い人たちは元気があってイイですね。

11日は、法華宗東北教区の有志と共に9時から名取市閖上日和山付近を、天下泰平・国土安穏を願い、御題目旗を先頭に唱題行脚を行いました。
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行脚の後、山上で読経唱題をお勤めいたし、大震災犠牲者の供養と一日も早い復興を祈願し、一座法要を奉修いたしました。
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引き続き閖上中学校・荒浜海水浴場においても、慰霊のご回向を申し上げました。
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午後からは、立正院が会場となり「東日本大震災犠牲者精霊三周年追悼法要」が東北教区宗務所長の導師ものと、管内外より20余名の僧侶が来山されて執り行われました。
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宗門建立の角塔婆の前でも読経唱題を行い、2時46分には全員が合掌して御題目をお唱えしました。
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法華坊主は、引き続き被災地巡回に出掛けます。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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東日本大震災雑感 ①

2014年 03月9日 - 日常

今日もいち日、テレビ各局では「東日本大震災3年」特別番組が報道されています。

東日本大震災は、3月11日で3年を迎えますが、今も住み慣れた町から離れて暮らす人が大勢います。
復興の道のりは長く、残された問題もたくさんあります。
震災で、1万5千人を超える人が亡くなりました。
無事か分からない人は2千6百人以上もいます。
震災で助かったのに、避難生活が長引いて体調を崩し、命を落とした人は3千人近くにのぼります。
津波で家を失ったり、東京電力福島第1原発の事故で避難をしなければならなくなったりした人は、26万7千人いて、北海道から沖縄まで全国で暮らしています。

「人という字は人と人が支えて合っている」
金八先生の名言ですが、これは嘘。
人という字は人と人とが支えあっているわけではありません。
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上の字が人という字の原型ですが、見ての通りひとが腕を垂らして立っているの形を表した字です。
人は一人で立って歩いていくものです。
薄情のようですが、大震災3年を機会に、一人立ちすることに心がけてみませんか。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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啓蟄を過ぎても・・・

2014年 03月7日 - 日常

昨日(6日)は「啓蟄(けいちつ)」でした。
啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃です。
菰(こも)はずしを啓蟄の恒例行事にしているところが多いですね。
まだまだ寒い時節ではありますが、一雨ごとに気温が上がり、日差しも徐々に暖かくなってきます。
春雷がひときわ大きくなりやすい時季でもあります。

法華坊主は数日来風邪に見舞われていますが、今月に入っても元気に遠方を駆け巡っています。
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昨日は、山梨県富士五湖地方のご縁のあるお寺さんへ雪害の状況をお尋ねにお伺いしました。
15日の大雪で、もちろん我が家も少々の被害がありましたが、彼の地は1m80㎝ほどの積雪があったようで境内にはまだまだ残雪があり、寺族の皆さんもお疲れのようでありました。

今日は、静岡県東部地方をお訪ねいたしましたが、梅が満開で春の到来を感じて来ました。
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♪ 梅は咲いたか、サクラはまだかいな ♬

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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嫁入りが遅れる~ 

2014年 03月4日 - 日常

昨日の雛祭りを、世の中の女性の皆さんはどのようにお過ごしになられたのでしょうか。

ママに抱かれながら初節句を迎えられた赤ちゃん。
段飾りの前で、家族の温かい祝福を受けられた女児。
彼と二人で仲良く過ごした、幸せな女性。
独り寂しく、白酒と雛あられを頬張り邪気を祓ったお嬢さま。
ハマグリのお吸い物をご主人といただき、夫婦円満を誓った新婚の奥様。等々

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いずれにしましても、雛人形はお片付けになられたことでしょう。
雛人形は、3月3日を過ぎたら翌日もしくは出来るだけ早くしまうものとされています。
早くしまわないと、娘の嫁入りが遅れるという言い伝えもあります。
最近、晩婚の女性あるいは一人暮らしの女性が多いのは、お母さまが急いでお片付けにならなかったか、あるいはしまい忘れたからでしょうか?(笑)

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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3月になりました

2014年 03月1日 - 日常

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3月は旧暦で「弥生(やよい)」と呼ばれ、「草木がいよいよ生い茂る」という意味があります。
その名のとおり、待ちわびた春の訪れを徐々に実感できる付です。
また年度末を迎えることから、卒業式や転勤・就職など別れと出会いの月でもあります。
3日は雛祭り。
21日は春分の日。春分の日は、昭和23年(1948)に「自然をたたえ、生物をいつくしむ」として法律で定められた国民の休日です。
また、この日を中日とした7日間は春のお彼岸です。
先祖を供養し、新たな気持ちで春を迎えましょう。
様々な出会い、別れが訪れるこの季節は、思い出を胸に刻みながら、新しい春の息吹を感じたいものです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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間もなく3年  被災地の今

2014年 02月27日 - 日常

11日は単独で被災地(相馬市)を巡って来ましたが、昨日は同信のお仲間とともに被災地をお参りして来ました。
いつものごとく前日夜に仙台市内のホテルに集合して、早朝から名取市閖上・日和山に向かいましたところ、大型バス3台が停車しており年配のご婦人方の団体のようです。
この場所は震災直後より多くの方が訪れており、それぞれの思いを持ってお参りされていることでしょうが「もう3年ですね」と互いに声をかけている姿に、この間のことが憶い出されます。
団体の下山を待って私どもも卒塔婆に向かい犠牲者の精霊にご供養申し上げました。
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その後に参った閖上中学校は閑散としていましたが、犠牲となった14名の生徒は今どうしているんだろう、と思うと胸が熱くなります。
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続いて訪れた仙台市若林区の荒浜海水浴場の観音像前では、ご婦人がタバコを手向けていました。
犠牲となった方は、愛煙家だったのでしょうか。
あの日から3年を迎えようとしていますが、ご遺族の心の傷はまだまだ癒えないのでしょう。
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被災地はまだまだ復興半ばです。
来月11日は、大震災発生から丸3年。
あらためて犠牲者の供養と、速やかなる復興を祈願いたします。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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つらら見て思わず ♬ 春よ来い ♪

2014年 02月25日 - 日常

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雪どけの影響で、最近はとんと見なくなった「つらら」が軒先から大きく形を作っています。
「つらら」は氷柱や垂氷とも書きます。
屋根に積もった雪がとけてしたたり落ちるとき、氷点下の気温のために軒下にできる氷の柱のことです。
とけた水の量と気温によって、長さ数cm以下の小さなものから、地面にとどく大きなものまであります。
屋根の上でとけた雪は軒先からしずくとなって落ちますが、気温が低いと落ちる瞬間に凍ってしまうようです。
次にやってきたしずくも同じ過程を繰り返し、しだいに太く、長いつららになります。
とける量が多いと石筍のように下からも氷が盛り上がってきて、屋根から地面までつながることもあります。
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「つらら」の語源は「つらつら」の転といい、古来は氷など表面がつるつるし光沢のあるものを呼んでいたとされています。
形(心)あるものは、溶けたり壊れたりして形状(心情)を変えます。
固体が液体になったり、さらには気体となるように、生命ある世界ではこれを「輪廻(りんね)」といって、生ある者が迷妄に満ちた生死を絶え間なく繰り返すことを意味します。

♪春よ来い♬  ♬早く来い♪ ですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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