日常

希望の春がやってくる。

2019年 01月24日 - 日常

今日は、低気圧が北海道付近で発達し、冬型の気圧配置が強まりました。
全国的に北風が強く、風の冷たい一日でした。

24節気の小寒と大寒の期間(1月5日頃から2月3日頃までのおよそ30日間)を「寒」「寒中」「寒の内」と呼び、小寒に入る日を「寒の入り」といいます。寒中に出すのが「寒中見舞い」で、立春を過ぎると「余寒見舞い」となります。
寒さの厳しい寒の時期に鍛錬すると心身共に向上するとされたため、「寒稽古」「寒中水泳」などをするようになりました。
寒の時期には、寒い時期ならではの食文化がみられます。手が切れるほど冷たい「寒の水」は、清らかで霊力もあると考えられていました。寒の水でついた餅を「寒餅」といいます。寒の水は、厳しい寒さで雑菌も繁殖しにくいためか長期間腐らないとされ、汲み置きをして薬や料理に使う家もありました。そして、「寒仕込み」の酒、醤油、味噌は、寒の水で雑菌も繁殖しにくいうえ、発酵もゆっくり進むので、味に深みが出ると珍重されるようになりました。
そのほかにも「寒卵」「寒蜆」「寒海苔」などがあり、寒の時期のものは上質で栄養価も高いといわれています。とくに大寒に産まれた卵を「大寒卵」と呼び、尊ぶようになりました。
大寒の頃は最も寒い時期ですが、寒さも底をつけば、春に向かって行くだけです。長い冬がもうじき終わり、希望の春がやってくる……いにしえの文化からそんな思いが伝わってきます。

横綱白鵬が2連敗、玉鷲に不覚。  法華坊主 joe

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ここを乗り切れば春はもうすぐ

2019年 01月20日 - 日常

昨日お伝えした歯痛も今日になって鎮まり、急きょ予約したデンタルクリニックに行って、先生曰く「奥の親知らずはいずれ不要な歯ですからこの際に抜いてしまったらいかがですか?」「ちょっと待ってください、親知らずと言っても大切な永久歯ですから!」と言いながら応急処置していただきました。「老化」は正直ですね。

今日(20日)は「大寒(たいかん)」です。冷え込みも厳しく、最も寒い頃です。
大寒は二十四節気の最後の節気で、ここを乗り切れば春ももうすぐです。
また、昔は「二十日正月」といって20日に鏡開きを行っていましたが、徳川三代将軍・徳川家光が慶安4年4月20日に亡くなったため、月命日の20日を避けて11日に鏡開きをするようになったといわれています。関西地方では、正月用の鰤(ぶり)の骨や頭など、残った部分を酒粕や大豆、野菜などと煮て食べることから「骨正月」ともいわれていました。その他の地域でも、正月料理や餅を食べつくす風習が残っています。
また、寒さに耐え、精神を鍛えるという日本人ならではの精神修養である「寒稽古」や「寒中水泳」が行われるのも今頃ですね。寒さが骨身にしみる中、この寒気を利用して、凍り豆腐や寒天、酒、味噌、醤油などの仕込みも行われます。1年で最も気温が低く、雑菌が繁殖しにくいこの時季の水は「寒の水」と呼ばれ、酒や醤油の「寒仕込み」に使われてきました。

雪の下から蕗の薹(ふきのとう)が顔を出す頃です。香りが強くほろ苦い蕗の薹は、早春の味。日本特産の野菜で、天ぷらにしたり、刻んで味噌とあえて蕗味噌にしたりするとおいしいですね。ほろ苦さが春の訪れを感じさせてくれます。でも今年は雪が少なく暖かいけど、これで良いのかしら?

福島県が初優勝 東北勢で初めて、全国男子駅伝。  法華坊主 joe

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老化は決して病気ではない。

2019年 01月19日 - 日常

親しい方が逝去され、17日18日と通夜・葬儀をお勤めし、今日は御縁のあるお寺様の歴代住職の年忌法要があって、今年初めて上京してきました。3日間も…。東京は雪もなく暖かい陽気で、さすが都会の雰囲気。

さて、男性の体が老化する順番を、俗に「ハメマラ」などと言います。まず歯(ハ)がダメになり、目(メ)がダメになり、マラ(下半身)がダメになる順番を表している言葉です。「そうじゃない、ハマラメ」だという人もいるわけですが、「歯」と「目」と「性機能」は老化の第一歩と考えられているということです。
ちなみにハメマラの「ハ」は歯(歯槽膿漏や歯肉炎、固いものが噛めないといった症状)、「メ」は目(視力低下、細かい文字が読めない)、「マラ」は梵語のmaraから男性の生殖器官(ED(勃起不全)や尿の切れの悪さ)を意味します。

確かに法華坊主もこの3日間、歯が痛くて苦悶し、帰宅してすぐに明日の受診を予約した次第です。目も老眼鏡は必需品で、新幹線の中での読書も儘ならないのが実態です。下半身についてはご想像にお任せしますが、お察しのとおりです。

「老化」とは成長期(性成熟期)以降、すべてのヒトに起こる加齢にともなう生理機能の低下です。機能低下の速さはすべてのヒトが同じではなく、個人個人バラバラです。なぜなら、老化(生理機能の低下)は遺伝的要因や生活・環境要因が複雑に影響を与えているからです。
とても大切なことは、老化は決して病気ではないということですから、ポジティブに加齢をエンジョイいたしましょう。

TBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」3月終了。  法華坊主 joe

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勝ち負けを越えた引き際

2019年 01月17日 - 日常

昨日のブログが、稀勢の里の引退と往生際の話が重なってしまいましたので、読者で誤解をされた方もおられて、ちょっとガッカリです。私は、稀勢の里の相撲人生に喝采をおくり、称賛する一人です。

大相撲初場所4日目の昨日、17年間の土俵生活に別れを告げた横綱・稀勢の里。
記者会見で本人は日本出身横綱の重圧を「いい環境、あの声援の中で相撲を取るということが本当に力士として幸せでした」と答えいましたが、ファン・メディア、そして日本相撲協会・横綱審議委員会も「特別扱い」と批判されるほど復活を待ち続けたのも事実です。それがむしろ大きな重圧だったことは想像に難くないのでしょう。
休場続きの間の心境をこうをも語りました。「このまま潔く引退するか、横綱に上げてもらって、ファンの人たちのために相撲を取るか、いつも稽古場で自問自答していました」。当然、引退すればまた日本出身横綱がいなくなることも強く意識した結果でしょう。
そうした葛藤の連続だった横綱在位は、一瞬だけの光とその後の長い影を引きずったまま、12場所で幕を閉じました。
時代の巡り合わせで、長い間途絶えていた日本出身横綱の任に当たった不器用な青年は、結果的にその任に応え切れなかったのでしょう。

横綱審議委員会からも相撲協会の執行部からも、そしてファンからも、最初は温かく見守られてきた日本出身力士待望の横綱も、さすがに引退まで追い込まれました。なぜ稀勢の里は土俵に上がり続けるのか。綱としての意地か、それとも何かやり残したことがあるからなのか。
ただ、ファンはその姿を見続けてきました。勝ち負けを越えた引き際は、稀勢の里の相撲道を貫いそしてた結果だと信じています。


阪神淡路大震災から24年、6434人の鎮魂を祈る。  法華坊主 joe

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自信や誇りを持って

2019年 01月16日 - 日常

大相撲の第72代横綱稀勢の里が今日、現役を引退しました。
進退を懸けて臨んだ初場所で初日から3連敗と不振の成績。記者会見では「横綱として、みなさまの期待にそえられないのは悔いが残りますが、私の土俵人生において一片の悔いもございません」と涙をこらえながら話しました。

古来、日本人とりわけ武士階級では「往生際が悪い(おうじょうぎわがわるい)」ことは恥とされてきました。
「往生際が悪い」とは、窮地に追いやられて負けを認めざるを得なくなった局面においてもなお態度や振る舞いに潔さがなく、未練を持ってぐずぐずしていたり悪あがきをしていたりする様子、などの意味の表現です。

「晩節を汚す(ばんせつをけがす)」と言う言葉も同様に日本人の矜持(きょうじ)を示す言葉です。
「晩節を汚す」とは、それまでの人生で高い評価を得てきたにも関わらず、後にそれまでの評価を覆すような振る舞いをし、名誉を失うことです。

決して、横綱・稀勢の里のことではないことを前置きして・・・。
最近、往生際が悪くて、晩節を汚す人が余りにも多いと思いませんか。ネットが、これだけ普及した時代では、身辺をよほど綺麗にして置かないと、昔のようにごまかして生き残ることは不可能です。昨今のTVで目にする光景は『一体こいつらに矜持はあるのか?』と思わせることばかりでザンネンです。私自身の猛省も込めて・・・。

社会学者・古市憲寿さん、芥川賞逃す。  法華坊主 joe

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一連の正月行事が修了

2019年 01月15日 - 日常

拙寺は、小正月をもって一連の行事が修了いたしました。ご参詣の皆さん、ご協護いただいた皆さん、まことにありがとうございました。

お正月の過ごし方のランキングについて、アンケート調査によりますと
1位 自宅でテレビを見ながら寝正月 39.5%
2位 神社や寺院に初詣でに行く 20.8%
3位 実家に帰省する 20.4%
4位 福袋や初売りに行く 14.6%
5位 おせちやお雑煮など正月料理を実家で楽しむ 14.0%

お正月の失敗した過ごし方ランキングは
1位 食べ過ぎて太った
2位 寝正月
3位 家から一歩も外に出なかった
4位 気がついたら年越し
5位 お年玉を渡しすぎて金欠

平成最後のお正月も今日で15日目を迎え、会社も学校もすでに平常の環境に戻りました。ますますの努力精進を期待いたします。

横綱・稀勢、初日から3連敗。  法華坊主 joe

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主婦をねぎらう「女正月」

2019年 01月14日 - 日常

明日(15日)は「小正月(こしょうがつ)」です。
元日を大正月というのに対して呼んだ名。 
松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で「女正月」とも呼ばれています。
関西では、小正月までを松の内とします。
年神様や先祖を迎える行事を行う大正月に対して、小正月は家庭的な行事を行う正月で、盆と同様に大切な節目でした。

大正月には門松を飾りますが、小正月には餅花(もちばな)をなどを飾ります。これは、豊作の予祝の大切の行事でした。そのため「花正月」ともいいます。

この日の朝には、鏡開きのお餅を入れた小豆粥をいただきます。昔中国では、小豆粥を炊いて家族の健康を祈るならわしがあり、日本でも無病息災と五穀豊穣を願い粥をいただく風習が残っています。また、この日はどんと焼きといって、神社で正月飾りや古いお札などを燃やします。

福島では「だんごさし」と呼ばれる小正月の行事がありますが、他の地方では「繭玉」とか「餅花」などとも呼ばれています。
ミズキの若木に団子や小判、米俵、鯛、恵比寿、大黒などをかたどった「ふなせんべい」の飾りを吊るし、この年の五穀豊穣や家内安全、商売繁盛を願います。

戦後日本を代表する哲学者・梅原猛さん死去。  法華坊主 joe

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新成人は、125万人。

2019年 01月13日 - 日常

今年、2019年の新成人は、総務省の発表によれば125万人だそうです。もっとも、この統計は2019年1月1日現在20歳の人口で、今月14日の成人の日に実際に成人式を迎えるのは1998年4月2日から1999年4月1日のあいだに生まれた人たちということになります。
グーグル検索で「1998年生まれ」と入力すると、検索予測キーワードとして「奇跡の世代」と出てきます。
かわいいアイドルの振袖姿や、つい最近までジュニアだったあの人が成人を迎えたりします。今年20歳を迎える新成人は特に「奇跡の世代」と呼ばれていて美男美女が多いとも言われています。今年は「平成最後の成人式」です。

新成人でまず名前があがるのは、女優の広瀬すず。すでに演技力に定評のある広瀬は、今年4月からスタートするNHKの100作目の連続テレビ小説『なつぞら』ではヒロインを務め、ますます目にする機会が増えそうです。昨年大晦日のNHK紅白歌合戦で紅組司会の大役を務めました。
朝ドラのヒロイン経験者では、昨春まで放送された『わろてんか』で主演した葵わかなもやはり新成人。来月には初の舞台『ロミオ&ジュリエット』への出演も控えています。
6年前、地元・福岡のアイドルグループRev.from DVL在籍中に撮られた写真がネット上で「奇跡の一枚」と評判をとり、「千年に一度の美少女」と呼ばれた女優の橋本環奈も1999年の早生まれの新成人です。「奇跡の世代」のネーミングは、彼女に由来するものなのかもしれませんね。

まんが日本昔ばなし・市原悦子さん死去。  法華坊主 joe

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大人になったことを祝う成人式

2019年 01月12日 - 日常

「成人の日」は、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます」趣旨の国民の祝日です。現在は1月第2月曜日ですが、2000年にハッピーマンデー制度で改定される前は、1月15日でした。1月15日は小正月にあたり、かつて小正月に「元服」が行われていたからだといわれています。「成人の日」が1月15日だったころは、前年の1月16日から、その年の1月15日までに誕生日を迎える新成人を祝っていましたが、改定後は、前年の4月2日から、その年の4月1日までに誕生日を迎える新成人(学齢方式)になりました。

出生、成人、結婚、死など、人が成長する過程で行われる儀礼を「通過儀礼」といいます。成人の通過儀礼として、20歳になり社会的に大人になったことを祝うのが「成人式」です。
成人式は、奈良時代に起こった「元服(げんぷく)」に由来しています。「元服」の「元」は首(頭)、「服」は着用という意味で、公家や武家において、成人男子の通過儀礼として頭や服を改めました。男子は、数え年で12歳~16歳ぐらいで「元服」の儀式を行い、髪を結い、服を改め、公家では冠、武家では烏帽子を着用しました。また、幼名から実名を名のるようにもなりました。

明日から初場所、稀勢関大丈夫。  法華坊主 joe

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鏡餅、供えて、開いて、食べて。

2019年 01月11日 - 日常

お正月の間、年神様の居場所になっているのが鏡餅。そのため、年神様がいらっしゃる松の内の間は飾っておき、松の内が過ぎたら下げて食べ、年神様をお送りします。年神様の依り代(よりしろ)である鏡餅には年神様の魂が宿っているとされるため、鏡餅を食べることでその力を授けてもらい、1年の家族の無病息災を願います。
つまり、鏡餅は供えて、開いて、食べてこそ意味があるのです。

松の内を1月7日までとする地方では11日に、関西など松の内を15日とする地方では15日に鏡開きを行う場合が多いようです。
昔は「二十日正月」といって20日に鏡開きを行っていましたが、徳川三代将軍・徳川家光が慶安4年4月20日に亡くなったため、月命日の20日を避けて11日になったといわれています。
鏡開きはもともと武家から始まった行事なので、鏡餅に刃物を使うことは切腹を連想させるので禁物でした。そこで、手か木槌などで割ることになりましたが、「割る」という表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する「開く」を使って「鏡開き」というようになりました。
鏡開きで年神様を見送り、お正月に一区切りつけるということは、その年の仕事始めをするという意味がありました。剣道などの武道で、新年の道場開きに鏡開きとしてお汁粉をふるまったりするのは、その名残りです。

祝い事の時に振舞われる樽酒のふたを割ることも鏡開きといいますが、これは酒樽のふたのことを「鏡」と呼んでいたから。米からできる日本酒は神聖なものとされ、神事を営む際に神様に供えられ、祈願が済むと参列者で酒を酌み交わして祈願の成就を願う風習がありますので、やはり縁起の良い「開く」という表現を使っています。
鏡餅の鏡開きも、樽酒の鏡開きも、新たな出発に際して健康や幸福などを祈願し、その成就を願うということは同じなのです。

JOC竹田会長、五輪招致で贈収賄疑惑。  法華坊主 joe

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