日常

VERMEER 8/35

2018年 12月9日 - 日常

毎週火曜日21:00~BS日テレで放送されている「ぶらぶら美術・博物館」をご覧になったことがありますか?
誰もが一度は目にしたことがある名画・彫刻・文化財。
この番組では、そんな古今東西の文化を、時空を超えた“ライブなお散歩感覚”で体験します。
「ぶらぶら」をナビしてくれるのは、名解説が冴える山田五郎さんです。

先月末に、来年2月3日まで上野の森美術館で開催されている「フェルメール展」を観てきました。
オランダ絵画黄金時代の巨匠、ヨハネス・フェルメール(1632-1675)は、国内外で不動の人気を誇り、寡作でも知られ、現存する作品はわずか35点とも言われています。
今回は、そのうち8点までが東京に集結する、日本美術展史上最大の「フェルメール展」となりました。
よって今回の「フェルメール展」は、大変な混雑が予想されるため、美術展では適用の少ない「日時指定入場制」でした。
さらに来場者全員に音声ガイド(展覧会ナビゲーター・石原さとみ)を無料で提供してくれるなど、より快適に作品と向き合える、かつてない贅沢なひとときを体感してきました。
ミステリアスな緊張感をたたえた静謐な空間、光の粒子までをも捉えた独特な質感を特徴とし、「光の魔術師」と称されることもあるフェルメール。
2016年春に福島県立美術館で観た「フェルメールとレンブラント」では〈水差しを持つ女〉1点のみの展示でしたが、今回は来日したフェルメールのすべての作品がひとつの部屋、すなわちフェルメール本人も目にしたことのないであろう奇跡の光景「フェルメール・ルーム」に飾られていました。
フェルメール作品8点「1)牛乳を注ぐ女 2)マルタとマリアの家のキリスト 3)手紙を書く婦人と召使い 4)ワイングラス 5)手紙を書く女 6)赤い帽子の娘 7)リュートを調弦する女 8)真珠の首飾りの女」、そのひとつひとつについては、感想を述べません。
まずは会場に足を運んで、最大にして、最も贅沢な「フェルメール展」をご自身の眼で楽しんで下さい。
今回わたしは、山田五郎さんに勝るとも劣らないナビ同伴でしたので、楽しく鑑賞することができました。
ありがとうございました。

福島で、平年より12日遅く「初雪」観測。  法華坊主 joe 

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1年の感謝を込めて贈る

2018年 12月8日 - 日常

大雪(たいせつ)を境に、一気に冬型の気圧配置となり上空に強い寒気が流れ込んできました。

この時季になると、日頃お世話になっている方に1年の感謝を込めて贈る「御歳暮」という風習があります。
年の瀬に、祖先の霊に塩鮭、するめ、数の子、塩ぶり、魚介類の干物などを供えるため、嫁いだ娘や分家の者が本家に供物を届けたのが始まりです。
その後、年末に帰省できない子どもや遠方に住む親戚が、祖先の霊や年神様(新年の神様のこと)に供える供物を本家に贈るようになり、やがて、日頃お世話になっている親類や上司などにも贈られるようになりました。
「歳暮」はもともと年の暮れという意味の言葉ですが、次第に年末の贈り物の呼び名として使われるようになり、定着しました。
今でもお歳暮には年越し・正月に使える食料品を贈るのが主流です。
産地直送品や老舗、こだわりのグルメなどバラエティに富んでいますが、大切なのは相手に喜んでいただけることで、先方のご家族の好みのものを選ぶとよいでしょう。
12月上旬から12月25日頃までに先方に届くようにするのが本来ですが、最近は11月中から届く場合もあり、デパートやスーパーの歳末商戦にのっかてしまっているようです。
地方によっては12月13日から贈り始めますが、これは御歳暮が正月のお供えものだった名残りで、正月事始め(12月8日または13日、地方によっては事納めという)から正月準備が始まり、すす払い(12月13日)で家や仏壇がきれいになってから届けると考えたことに由来します。
また、年末に近づくほど正月準備も進むため、25日までが目安となります。
年を越しての贈り物は「御年賀」(松の内である1月7日まで。関西地方では15日まで)とし、それ以降は「寒中御見舞」「寒中御伺い」(大寒が終わる2月3日頃まで)として贈ります。
時代の移り変わりとともに「御歳暮」の形式・方法やマナーも変化してきましたが、「1年の感謝の気持ちをお届ける」という心だけは忘れないで下さい。

改正入管法、未明に成立。  法華坊主 joe

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季節はずれの暖かさから一転

2018年 12月6日 - 日常

明日(7日)は 24節気のひとつ「大雪(たいせつ)」で、暦の上では本格的な冬の到来となります。
今週前半の季節はずれの暖かさから一転して、天気も気温も冬らしさが増して来そうです。
冬型の気圧配置が強まり、北日本では荒れた天気に注意が必要です。

12月を迎えると「年の瀬(としのせ)」という言葉をよく使います。
国語辞典では「年の瀬」の意味を、「年の暮れ」「年末」「歳末」と説明するものが多くあります。
「年の暮れ」「年末」「歳末」は、1年の終わりのことを言いますが、いずれも、いつからいつまでを指す、とは言いにくい言葉です。
一般的に、12月に入ってから使われることが多いようです。
12月の中旬を過ぎると、「年の瀬も押し迫って・・・」「年の瀬も押し詰まって・・・」と、使い分けられているようで、さらに鬼気迫るものがありますね。
「瀬」は「あさせ、はやせ」という意味の漢字で、正しい字は「瀨」で、字源は「川」と「切れ目が入る」という漢字の組み合わせ。
イメージとしては渓流のゴツゴツした石の間を流れる川です。
よって、「浅いところ」「流れが速いところ」という意味の他、「立てるところ」という意味もあります。
「年の瀬」は「年の流れが速いところ」という意味になり、年の中で一番忙しい年末の慌しさを表したものです。
語源としては、江戸時代は後払い(つけ)がほとんどだったようで、そのため年内には未払いであるものを清算しないといけないので、金銭の調達が慌しい⇒一番動きが速い時期⇒年末として使われたようです。
「師走(しわす)」など、何かと年末は慌しさを表す言葉が多いと思いませんか。
現代はそれほどでもないと思いますが、来年への持ち越しを無くすよう急ぎたいものですね(笑)

クロ現ガッカリ、真のクイーン伝えてない。  法華坊主 joe

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ほんのりとやさしく穏やか

2018年 12月5日 - 日常

その年話題となった新語・流行語を決定する年末恒例の『2018 ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)が3日に発表され、平昌五輪の女子カーリングで銅メダルを獲得した日本女子チームの掛け声「そだねー」が年間大賞に決定したことは、既報の通りです。
そのほか、トップ10には「eスポーツ」「(大迫)半端ないって」「おっさんずラブ」「ご飯論法」「災害級の暑さ」「スーパーボランティア」「奈良判定」「ボーッと生きてんじゃねえよ!」「#MeToo」が選ばれました。

授賞式に登壇した本橋選手は「ちょっと笑っちゃう。『私たちでいいのかな?』って気持ち」と満面の笑み。
「試合中は、ポジティブな言葉を発するという決まりがある。その通過点として(受賞できて)とてもうれしく思います」と喜ぶ一方、「北海道の人に聞くと『普通(の言葉)だよね』って言われます」と、地元の反応も明かしていました。
選考委員のひとり、言語学者・金田一秀穂先生は「『そだねー』がイチオシである。何より、作られた言葉ではなく、自然に生まれた言葉であるので、ワザとらしさがない。当たり前の心がこもっている。北海道アクセントの温かみがある。地についている。スポーツ選手のことばなのに、気合や根性とは遠く、誠実でありながら、あくまでもほんのりとやさしく穏やかである。今の日本が必要としている清潔感に満ちている」とコメントを寄せました。
例年発表の新語や造語でなく、北海道で普通に使っている言葉が、平昌五輪で日本国民に感動と勇気を与え、その年の流行語大賞に選ばれて、今年一年の災難を一掃し、さらにホンワカとなるような気持ちにさせてくれた「そだねー」に改めて感謝です。

「ご飯論法」論点ずらして逃げる安倍総理。  法華坊主 joe 

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暖冬、半端ないって

2018年 12月4日 - 日常

師走としては各地で半端ない暖かさ、暑さとなりました。
師走史上1位の気温を記録した地点は全国927地点中300地点以上にも達し、まさに記録、記憶に残るような平成最後の師走の一日となりました。
これほど広範囲で、しかも数百地点単位で過去の記録を更新するようなことは滅多にないでしょうから、そういう意味では、今日はまさに記録的で、しかも記憶に残るような平成最後の師走の一日と言っても過言ではないのでしょう。
ちなみに福島市の最高気温は、19.1℃。
しかし、この季節外れの陽気も今日がピーク。
寒冷前線が通過するとともに北日本には寒気が入るため、北陸から北海道は今夜以降、気温が急降下となるそうで、今週末から来週にかけては一時的に冬型の気圧配置となり、全国的に冷え込む見通しのようです。

地球温暖化や今秋に発生したエルニーニョ現象が要因とみられ、暮らしや経済活動にさまざまな影響が広がっていると、報道されています。
世界の平均気温の上昇傾向は止まらず、2016年には観測史上最高を記録しました。
背景にあるのは温室効果ガスの増加です。
世界気象機関(WMO)によると、主要な温室効果ガスである二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の濃度が上昇していると、警鐘を鳴らしています。
でも生活するには、暖かい方がいいですね。

山手線の新駅名『高輪ゲートウェイ駅』に決定。  法華坊主 joe

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「叫び」を描いた西洋近代絵画の巨匠

2018年 12月3日 - 日常

先月末に観た「ムンク展-共鳴する魂の叫び」」の鑑賞記です。
世界で最もよく知られる名画の一つ「叫び」を描いた西洋近代絵画の巨匠、エドヴァルド・ムンク(1863-1944)。
ノルウェーを代表する画家ムンクの約60年におよぶ画業をたどる大回顧展です。

今年10月27日から来年1月20日まで上野の東京都美術館で開催され、オスロ市立ムンク美術館が誇る世界最大のコレクションを中心に、約60点の油彩画に版画などを加えた約100点を展示してます。
複数描かれた「叫び」のうち、オスロ市立ムンク美術館が所蔵するテンペラ・油彩画の「叫び」は今回が待望の初来日。
ムンクの描きだした絵画は、愛や絶望・嫉妬・孤独など人間の内面が強烈なまでに表現された代表作の数々から、ノルウェーの自然を描いた美しい風景画、明るい色に彩られた晩年の作品に至るまで、20世紀における表現主義の潮流の先駆けにもなりました。
「叫び」の他にも話題の作品のひとつが、リトグラフ3点を展示してある「マドンナ」。
これは生命の出発点としての女性を描いたということで、3点のうちの2点は精子と胎児に囲まれていて聖像であり母であることを表しているのだそうです。
恍惚の表情を浮かべるマドンナの周囲を精子が浮遊し、左隅には虚ろな表情の胎児が・・・、そして、マドンナの顔はいつしかドクロのようにも見えてきたりして・・・。
このマドンナの表情がとても美しくて、ムンクの絵としてイメージしていたものと違っていてとても気に入りました。
女性や母性に憧れながらも、同時に女性に対して深い恐怖心を抱いていたムンクは、終生を独身で過ごしました。
この作品からは、そんなムンクの、複雑な女性観を垣間見ることができます。
絵画が好きな方や、ムンクの作品を観たい方、お目当てのグッズがあるという方にもオススメの展覧会だと思います。
ぜひ。

2018新語・流行語「そだねー」が大賞。  法華坊主 joe

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来年のカレンダー

2018年 12月2日 - 日常

今年のカレンダーも残り1枚。
来年のカレンダーも届き始めました。

全国団扇扇子カレンダー協議会のHPによると、日本で現在使用している太陽暦が採用されたのは1872年(明治5年)のことです。
当時、政府は「来る12月3日を新暦(太陽暦)の明治6年1月1日とする」と発表しました。
それまで太陰太陽暦ですべてが動いていたのに、わずか23日後から暦が変わることになり、その混乱ぶりは想像以上のものだったようです。
しかし、この改暦は、太陽暦を採用している諸外国と外交上で足並みをそろえるため、そして日本が文明国家に仲間入りしたことを海外に広くアピールするための施行でもありました。
その後の日本が文明国家として大きく成長したのはいうまでもありません。
ところが、社会は太陽暦にのっとって動いてはいましたが、大正、昭和に入るまで庶民の暮らしはまだまだ旧暦によるところが大きかったのです。
たとえば、農村の種まきや祭礼日、親の命日などは旧暦通りに行われていました。
1947年(昭和22年)の調査では「新旧暦を併用して使っている」と答えた人は、全国で44パーセントにものぼったとか。
庶民の暮らしにいかに太陰太陽暦が浸透していたかを考えると、改暦当時の大混乱ぶりが想像できるでしょう。
ともあれ、日本国民に大きな衝撃を与えた1872年の改暦、この史実に基づき1988年(昭和63年)に全国団扇扇子カレンダー協議会によって、12月3日を「カレンダーの日」と定めました。
明日もう一度、今年最後のカレンダーを見つめ直して下さい。

M-1グランプリ2018優勝は霜降り明星!  法華坊主 joe

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光陰矢の如し=師走

2018年 12月1日 - 日常

今日から12月=師走(しわす)です。
師走とは、この時期に僧がお経をあげるために東西を馳せることから、「師が馳せる月」⇒「しはせつき」⇒「しわす」となったといわれています。
「師」は「僧」を指すのが一般的で、「馳せる」は「走る。急いで行く」という意味です。

そして今日は「映画の日」でもあります。
映画の日は、1896年(明治29年)11月25日に神戸倶楽部で映画が一般公開されたのを記念して、日本映画連合会(現・日本映画製作者連盟)が制定した記念日です。
この年から数えて60年目にあたる1956年に、切りのいい12月1日を「映画の日」と制定し、日本における映画産業発祥(有料での公開)を記念する日となったそうです。
なお、この神戸倶楽部で公開されたのは、今日のスクリーンに映写されるタイプではなく、1人ずつ覗き込んで見るタイプの「キネトスコープ」と呼ばれるもので、発明はエジソンによるものだそうです。
昨日都内のホテルで行われた第63回「映画の日」中央大会の式典では、映画業界で40年以上勤続した永年勤続功労章受章者37人の表彰が行われ、日本映画界に多大な貢献をした者に贈られる特別功労章を編集技師の石井巌氏、映画監督の是枝裕和氏、録音技師の紅谷愃一氏が受章しました。
今年の映画界に最も寄与した作品に授与される第36回ゴールデングロス賞の授賞式も行われ、興収90億円突破の大ヒットとなった「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」が日本映画部門で最優秀金賞を受賞。
優秀銀賞は同じく90億円突破の「名探偵コナン ゼロの執行人」、53億円の「映画ドラえもん のび太の宝島」、45億円の「万引き家族」、37億円の「銀魂2 掟は破るためにこそある」が受賞し、久しぶりに実写の邦画が存在感を示した模様です。
興収30億円突破の大ヒットとなっている上田慎一郎監督「カメラを止めるな!」が特別賞を受賞したのもうなずけます。
映画評論家の名言じゃないけれど、「いやぁー、映画って本当に良いもんですね!」「それではまた次回をお楽しみに、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!」。

米国・ブッシュ(父)元大統領が死去 94歳。  法華坊主 joe

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自然体の佇まいにしんみり

2018年 11月30日 - 日常

上京中の美術展鑑賞記はチョッとお休みして、映画「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」について記します。

エッセイストの森下典子さんが約25年にわたり通った茶道教室での日々をつづり、人気を集めたエッセイ「日日是好日『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を、黒木華主演、樹木希林・多部未華子の共演で映画化(監督:大森立嗣)されたものです。
茶室の中のような凛とした空気が張り詰めた清々しい作品ですが、かと言って決して堅苦しさはなく、茶道を体験してない方でも茶道の奥深さの一端に触れられたような気分になります。
それもこれも希林さんの稀有な存在感あってこそとつくづく思います。
目まぐるしい現代と一線を画す、熟成された様な刻の流れと、もうお目にかかれ無い希林さんの自然体の佇まいにしんみりさせられます。
「まず形から。先に形を作っておいて、後から心が入る」
「雨の日は雨を聴く。雪の日は雪を見る。夏には暑さを、冬には身の切れるような寒さを、五感を使って全身でその瞬間を味わう」
「世の中にはすぐわかるものとすぐわからないものがある。すぐにわからないものは長い時間をかけて、少しずつ気づいてわかってくる」
等々、希林さんが発する名言は、心を打ち涙がぽろり。
二十四節気による季節の移り変わり、床の間の掛け軸の解釈、季節の茶菓子の名前と由来、いろんな角度からお茶の世界を垣間見ることができました。
「カメ止め」とは異なり、穏やかで落ち着いたいい映画、いい時間でした。
イオンシネマ福島は平日の午前1回だけの上映で、ほとんどが中高年女性。
上映期間も少なくなってきましたからぜひ足を運んでみてはいかがですか?
僕の次作は「ボヘミアン・ラプソディー」。

今年も残り1ヶ月、31日、744時間。  法華坊主 joe

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東山ブルーが清涼な色彩

2018年 11月29日 - 日常

昨日の美術展巡りの第二弾!
「ボナール展」と同じく国立新美術館で開催されている「東山魁夷展」は、彼の生誕110周年を記念する回顧展です。
横浜に生まれた東山魁夷(1908~1999年)は、情感にみちた静謐な風景画により、戦後を代表する国民的日本画家と謳われてきました。
東京美術学校を卒業した東山魁夷は、昭和8年にドイツ留学を果たし、後の画業につながる大きな一歩を踏み出しましたが、その後、太平洋戦争に召集され、終戦前後に相次いで肉親を失うなど、苦難の時代を過ごしました。
どん底にあった東山に活路を与えたのは、自然が発する生命の輝きで、昭和22年に日展で特選を受賞した「残照」の、日没の光に照らされて輝く山岳風景には、当時の東山の心情が色濃く反映されており、新たな感動を得ました。
この展覧会では、完成までに10年の歳月を費やした、東山芸術の集大成とも言える「唐招提寺御影堂の障壁画」を特別に再現展示されており、これも必見です。
東山絵画との対面は、平成25年秋、地元の大山忠作美術館(二本松市)で催された「文化勲章受章画伯による心の復興支援〈五星山展〉」(東山魁夷・髙山辰雄・平山郁夫・加山又造・大山忠作)以来か?と思いましたが、去年の今ごろ中山・法華経寺の帰りに訪ねた「東山魁夷記念館」(市川市)においても清澄な画面を拝見したことを思い出しました。
今回も東山芸術特有の、装飾性を帯びた構図においても自然らしさを失わず、青が印象的な清涼な色彩の力も駆使し、見る者の感情とも響きあう独自の心象風景を鑑賞することが出来、感動一入です。

東山絵画には、「光昏」「秋翳」「月篁」「谿紅葉」「濤声」等々の作品名の如く、凡人には読めない字、書けない字、意味の分からぬ単語などが多く、同行人と首を傾げコソコソ囁きながら観て巡りました。
ちなみに会場となった国立新美術館は、日本で5館目の国立美術館として平成19年1月に開館し、地下1階、地上4階、敷地面積30,000㎡、延床面積47,960㎡は日本最大で、黒川紀章設計の美術館としては最後のものです。

男鹿のナマハゲなどユネスコ無形文化遺産に。  法華坊主 joe

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