日常

他人を軽んじてはいけません

2018年 08月27日 - 日常

皆さんには、こんな経験をしたことはありませんか?
私が初めて重度障害者の施設を訪れた時のことです。
障害を持った人たちを目の当たりにして、自分がどう対処していいかまったくわからず、とまどった経験があります。
そんな時、同行していた人の一人が、何のためらいもなく笑顔で接し、ごく自然に語りかけ、手を握りました。
するとしばらくして、相手方の障害者は大いに喜び、微笑み返しました。
私はその光景に不思議な感動を憶えたのです。

南無妙法蓮華経のお題目を信仰する人は、決して他人を軽んじてはいけません。
不軽菩薩(ふきょうぼさつ)は、会う人ごとに合掌し相手を礼拝したといいます。
日蓮聖人のお言葉にも「人を軽しめば、かえって我が身、人に軽易せられん」とあります。
お互いが高下なく、人として認め合い、合掌しあえる明るい社会にならなければと強く願っています。

福島市内の小中学校、今日から2学期。  法華坊主 joe

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月は、洒落ていてロマンチック

2018年 08月25日 - 日常

今日(25日)は、旧暦7月15日=満月の夜です。
現代の暦は太陽の動きにもとづいていますが、それまでは月の満ち欠けによる暦でした。
月を目安に時を知り、月明りを頼りに暮らすなど、月は生活の礎だったのです。
そして人は、様々な表情をみせる月に魅せられ、月に名前をつけました。
月の名前を知って月を眺めると、その美しさもまた、ひときわ冴えて見えますよ。
さて、僕が見ている今宵の月を、皆さまはどこでどのようにしてご覧になっているのでしょう。

月齢15日目の十五夜は、月が太陽の反対側に来て、まん丸の満月が輝きます。
この月は日没とともに東の空に昇り、明け方には西の空に沈みます。
これ以降は月の出がおよそ50分ずつ遅くなっていくので、16日目は、月が出てくるのをいざよう(ためらっている)ようだとして、「十六夜」と書いて「いざよい」と読みます。
17日目は、さらに遅いので、まだかまだかと立って待つ「立待月(たちまちづき)」。
18日目は、待ちくたびれて座ってしまうので「居待月(いまちづき)」。
19日目は、もう床に入って待つから「寝待月(ねまちづき)」。
20日目は、夜も更ける頃なので「更待月(ふけまちづき)」。
そして26日目には、夜明け(有明)の空に昇るから「有明月(ありあけのつき)」です。
出てくる月の気持ちになったり、待ちくたびれる人の気持ちになったり、とても洒落ていてロマンチックじゃありませんか。
ちなみに来月の十五夜は、9月24日の「中秋の名月」です。

安倍一強が続くと国民世論から乖離する。  法華坊主  joe

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台風への備えもお忘れなく

2018年 08月23日 - 日常

福島市の最高気温は、昨日が38.3℃、そして今日(23日)が37.0℃。でしたが、今日は24節気のひとつ「処暑(しょしょ)」です。
処暑は、立秋から数えて15日目で、本来は萩の花が咲き穀物が実り始める頃を指し、暑さが和らぐという意味です。
厳しい暑さの峠を越し、朝夕は涼風が吹き始め、山間部では早朝に白い露が降り始め秋の気配を感じる季節ですが、今年はまだまだ残暑厳しい毎日が続いています。
この頃は台風のシーズンでもあり、来月に迎える二百十日、二百二十日とともに台風襲来の特異日です。
今夕から未明にかけて、台風20号の上陸が予報されていますから、台風への備えもお忘れなく・・・。

また、夏バテや食中毒にかかりやすい時期でもありますので、まだまだ注意が必要です。
そんな時に食べるとよいとされるのが、ちょうどその時期に旬を迎える食べ物です。
特にこの時期の「サンマ」は、たんぱく質が豊富でほろ苦いワタの部分にはビタミンがたくさん含まれています。
たんぱく質とビタミンは体力を回復させる成分なので、是非とも積極的に摂りたいものですよね。
また、サンマには大根おろしが付き物ですが、大根に含まれるジアスターゼは消化を助けてくれる働きがあるので、夏の暑さで弱った胃や体を元に戻すには、打ってつけの食べ物と言えるのです。
さらに、この時期は新米も出回ってきますから、サンマの塩焼きと炊きたてのご飯を食べて元気をつけましょう。

準優勝・金農フィーバー、いつまで続くの?  法華坊主 joe

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夏の終わりの暑さがやわらぐ頃

2018年 08月20日 - 日常

「赤とんぼ」とはからだの赤いトンボの総称ですが、一般的にはトンボ科アカネ属のアキアカネを指しています。
アキアカネは秋の季語として有名ですが、実はほとんどの赤とんぼが6月末から7月初めに成虫になるので、夏にもたくさん飛んでいます。
成熟すると赤とんぼの雌よりも雄のほうが鮮やかな赤に変化します。
山から下りてきた赤とんぼの仕事は子孫を残すこと。
雌雄結合したまま輪になって行動するので、いたるところでつながった赤とんぼを見かけます。
夏の終わりの暑さがやわらぐ頃、成熟して真っ赤になったアキアカネが山から群れをなして下りてきます。
そのため、真っ赤になった赤とんぼ、つまりアキアカネを見て「秋だな」と感じ、赤とんぼが秋の季語になったのです。
大昔、大和の国(奈良県)から国土を一望した神武天皇が「蜻蛉(あきつ=とんぼ)のとなめのごとくあるかな」(とんぼが雌雄輪になって飛んでいる姿のようだ)といわれたことから、大和の国、さらには日本の国を「あきつしま」(秋津島、蜻蛉洲)とも呼ぶようになったといわれています。

夏の全国高校野球、準決勝で秋田代表の金足農業高校が決勝進出を決めました。
東北初の全国制覇へ期待が高まっています。

水泳・池江、アジア大会大活躍  法華坊主 joe

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月遅れで東の空を見上げてみては

2018年 08月17日 - 日常

今日は、旧の七夕(たなばた)です。
別名「笹の節供」「星祭り」といわれる七夕は、江戸時代に五節供の一つに定められ、今でも広く親しまれています。
七夕といえば、どことなくロマンチックに感じますが、その由来を紐解いてみると、色々な文化が結びついていることがわかります。
七夕の由来は、皆さんもご存知の織姫・彦星の星物語から始まります。
新暦の7月7日はまだ梅雨の影響で星空もよく見えないかもしれませんが、旧暦の七夕は現在の8月なので夜空もきれいです。
月遅れで東の空を見上げてみてはいかがでしょう。
天の川に輝く琴座のベガが織姫(織女星)で、鷲座のアルタイルが彦星(牽牛星)。
この2つの星と白鳥座のデネブを結んだものが「夏の大三角形」と呼ばれ、夏の星座を探す目印になっています。

日本の七夕は、宮中行事として取り入れられるようになりました。
詩歌や裁縫の上達を願って星に祈りをささげ、梶(かじ)の葉に和歌をしたためて、お祀りしていたそうですが、梶の葉の裏側は細くて滑らかな毛がたくさん生えているため墨の乗りがよく、紙の原料としても使われていたからです。
また、日本では機で織った布を祖霊や神にささげたり、税として収めたりしていました。
旧暦の7月はお盆や稲の開花期、麦などの収穫期にあたります。
そこで、旧のお盆に先立ち祖霊を迎えるために乙女たちが水辺の機屋にこもって穢れを祓い、機を織る行事が行われていました。
水の上に棚を作って機を織ることから、これを「棚機」(たなばた)といい、機を織る乙女を「棚機つ女」(たなばたつめ)と呼びました。
笹竹には、神迎えや依りついた災厄を水に流す役目がありました。
やがてこの行事と乞巧奠が交じり合い、現在のような形に変化していきました。
そして、7月7日の夕方を表して七夕(しちせき)と呼ばれていたものが、棚機(たなばた)にちなんで七夕(たなばた)という読み方に変わっていったのです。
今夜は東の空を見上げて、ロマンに浸ってください。

アベさん、ゴルフばかりしていてイイの?  法華坊主 joe

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懐に右手が入るように着る

2018年 08月16日 - 日常

夏祭りや花火大会、あるいは温泉旅館など、意外と着る機会の多い浴衣ですが、実はあまり着方が分かっていない方が多いようです。
男性も間違えやすいのですが、最も間違えやすいのが女性の浴衣と言われていて、これには色々理由があるのですが、〈右前〉〈左前〉という名前の紛らわしさと、和服と洋服での常識の違いなどが考えられます。
まず初めに覚えておきたいのが、浴衣や着物などの和服は男女関係なく皆〈右前〉で着て下さい。
右側の襟が先に身体にくっつくように手前に入れることを〈右前〉と呼び、逆を〈左前〉と呼びます。
日本では古来より、和服が〈右前〉で死に装束が左前とされていますので、間違えないように気を付けましょう。
簡単な覚え方としては、懐に右手が入るように着るということです。

日本で〈右前〉が定着したのは奈良時代と言われていて、これは「衣服令(えぶくりょう)」という法令がこの時代に出されたからとされています。
この法令の中で「初令天下百姓右襟」と書かれていて、これが要するに〈右前〉で着なさいという内容になります。
中国では右より左の方が上位であるという考えがあり、位の高い高貴な人にだけが左前を許され、庶民は右前に着ていたという経緯があり、その影響によって日本でも右前の法令ができたとされています。
死に装束が〈左前〉の理由は、亡くなった時だけでも良い格好をさせてあげようという説です。
前述したように中国では左が上位だっため庶民は左前が許されてませんでした。
そこで、亡くなった時くらい階級上位の人たちと同じように左前で着させてあげようと始まったのが死に装束の左前だと言われています。
若い女性の皆さん、間違って「左前」で着ていませんか。

京都五山送り火、山上で黙祷。  法華坊主 jo

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過ぎ行く夏を惜しむ盆踊り

2018年 08月14日 - 日常

盆踊りといえば夏祭りの代表格。
盆踊りのひとつ「阿波踊り」では、恒例の「総踊り」執行をめぐって話題になっています。

本来、盆踊りはお盆にかえってきた祖霊を慰める霊鎮め(たましずめ)の行事です。
念仏踊り(自分で念仏を唱えながら踊る)から 踊り念仏(念仏を唱える人と踊る人がいます)に発展した民族芸能が盂蘭盆(うらぼん。いわゆるお盆のこと)と結びつき、精霊を慰めたり送り出すための行事になりました。
さらに、盆踊りには娯楽的な要素もあります。
地域の結びつきを深め、帰省した人々の再会の場や、男女の出会いの場でもありました。
盆踊りの歌詞に色恋ものやきわどい内容が多いのはそのためで、人々は年に一度の盆踊りに様々な思いを託しました。
本来、盆踊りの晩(旧暦7月15日)は満月ですから、照明のない時代でも明るく過ごせ、月の引力の影響で人も高揚するため、盆踊りに最適だったのです。
盆踊りは、祖霊になった人々との別れを惜しむ踊りであり、人の出会いや別れとともに過ぎ行く夏を惜しむ踊り。
子供たちは無邪気にはしゃぎ、大人たちは様々な思いを胸に踊ります。
そのためでしょうか、楽しいだけではなくなぜか切なさを感じます。

残暑厳しき、福島36.4℃。  法華坊主 joe

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桃は、百薬の長。

2018年 08月13日 - 日常

お盆に入り「棚経(たなぎょう)」真っ只中です。
棚経とは、僧侶が一軒一軒檀家を回り、お盆のお経をあげることをいいます。
棚経の棚は、盆棚、精霊棚の棚からきていて、お経も仏壇の前ではなく、精霊棚の前で読みます。
盆棚は、供物を飾る棚で、庭先や座敷に飾られますが、最近では仏壇の前に設けることが多くなっています。

今日、お盆の棚経にお伺いしたお宅の精霊棚に、平たい形をしている桃のような珍しい果物?が供えてありました。
もしかして?とは思いましたが・・・。
読経後に珍果の話題になり、その正体が判明しました。
その名は「蟠桃(バントウ)」です。
「蟠桃」は中国が原産とされる桃の品種で、日本で一般的な比較的丸い桃とは違い、平たい形をしているのが大きな特徴です。
この「バントウ」という呼び名は別名「座禅桃(ザゼンモモ)」とも呼ばれ、中国では古くから不老不死の「仙果」として扱われてきたと言われています。
あの孫悟空と猪八戒が食べた不老不死の桃、それがこの蟠桃と伝えられています。
日本では、福島県や和歌山県などで僅かに生産されているようで、「楊貴妃」という名称でも出回っているのを見かけます。
「蟠」という漢字の意味は日本語では〈蟠る(わだかまる)〉と言い、不平や不満で心がすっきりしない状態として使われる事が多いですが、その他にも、かがんでうずくまる様子や、リング状に巻いている様子といった意味もあるとされています。
扁平な形で上も下も中心部分がくぼんでいる蟠桃はドーナツのようでもあり、後者の意味から付けられたものと思われます。
精霊棚には「百味の飲食(ひゃくみのおんじき)」をお供えして、ご先祖さまを御供養してください。

各地でゲリラ豪雨発生、ご注意を!  法華坊主 joe

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キュウリの馬とナスの牛

2018年 08月12日 - 日常

明日(13日)からお盆が始まります。
嬉しいことを例えて「盆と正月が一緒にきたようだ」といいますが、日本の盆は正月と同様に一年で最も大きな行事です。
盆とは盂蘭盆会(うらぼんえ)の略で、先祖の霊をまつる行事です。

そこで、盆飾りの牛と馬についてお話しします。
お盆には亡くなった人が足の速いキュウリの馬に乗ってやって来て、帰りにはゆっくりと景色を眺めながらナスの牛に乗って帰っていくと言われています。
地域によっては、行きも帰りもキュウリの馬に乗り、ナスの牛には旅の荷物を載せて運ぶとも言われています。
これがなぜキュウリやナスなのか、その理由ははっきりしません。
おそらく夏の時期に多く採れる野菜のため手に入りやすく、またどこでも収穫できる野菜であったことから、広く全国的にキュウリとナスが使われているものと考えられています。
キュウリやナスのほかにも、沖縄では先祖の霊があの世に帰るときの杖としてサトウキビをお供えするなど、地域によってお供え物とする野菜やその意味合いには地域性があります。
いずれにしても、お供え物が少ない時代に、夏の季節に採れる新鮮でおいしいものを、精一杯ご先祖様にお供えしようという気持ちが表れていますね。
盆飾りの風習・方法等は、それぞれの地域あるいは家庭によって違いがありますが、ご先祖様を迎えお送りするために心を込めて行うことが大切です。

520人が亡くなった日航機墜落事故から33年。  法華坊主 joe

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山の恩恵に感謝する

2018年 08月11日 - 日常

今日(11日)は「山の日」です。
山の日は、2016年から施行された日本の国民の祝日の1つです。
山の日は海の日と対をなして、『山に親しむ機会を作り、山の恩恵に感謝するとともに、豊かな自然を守り、次世代に引き継ぐことを銘記する日』とされています。
2013年6月に富士山が世界遺産に登録されたことにより登山人口は増加となっています。
ですが遭難による事故も増加傾向にあります。
山の日やお盆の休日を利用して登山をされる方もいると思いますが、山の上と平地では気象状況が大きく異なってきます。
山に応じた装備をするとともに、天候によっては予定を中止する、途中で下山をする勇気も必要です。

日本航空123便が群馬県の御巣鷹山に墜落した事故から、明日(12日)で33年になります。
そして昨日、群馬県中之条町の山中で9人が乗った群馬県の防災ヘリコプター「はるな」が墜落した事故で、今日(11日)、新たに7人の死亡が確認され、9人全員が死亡しました。
まもなくお盆、供養の心を忘れずにおつとめしたいものです。

聖光学院、2-3で初戦敗退。  法華坊主 joe

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