日常

冬ならではの楽しい思い出を!

2019年 12月6日 - 日常

明日(7日)は、24節気のひとつ「大雪(たいせつ)」です。
山岳だけでなく、平野にも降雪のある時節ということから大雪といわれたものでしょう。
「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也(ゆきいよいよふちかさねるおりからなればなり)」という言葉が、江戸時代に発行された暦便覧(こよみびんらん)にあります。
「冬」というと、どうしても色あせた景色が心に浮かんできますが、荒涼とした風景は真っ赤に輝く夕日や、冴え渡る空に浮かぶ月の美しさを際立たせるような気がしませんか?
冬ならではの楽しい思い出も、寒い中だからこそ忘れがたいものになるのかもしれません。
慌ただしさの中にも、華やかな賑わいの季節です。
雪がいよいよ降り積持っていく時期になると九州地方でも初氷が張り、全国的に冬一色になり、スキー場がオープンしたり、熊が冬眠に入るのもこのころです。
健やかにこの厳しい寒さを乗り越えるためには、この時季ならでわはの行事をひとつひとつ楽しんでいきたいですね。

立憲・枝野代表、野党合流呼びかけ。  法華坊主 joe

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あたろうか、あたろうよ。

2019年 12月5日 - 日常

♪さざんか さざんか さいたみち
  たきびだ たきびだ おちばたき
 あたろうか あたろうよ
 しもやけ おててが もうかゆい ♬

童謡「たきび」(作詞・巽聖歌、作曲・渡辺茂)は、寒さのきびしい地方の歌と思っている人があるかも知れませんが、東京で生まれた歌です。
白やピンク、紅などの山茶花(サザンカ)の咲く頃が、たき火の季節です。
たき火と言えば、焼き芋を連想する人が多いことでしょう。
娯楽の無い時代には、たき火での語らいは楽しいひとときで、焼き芋はおいしいおやつでした。
作詞を担当した巽聖歌が亡くなるまで、千春夫人(長野県出身の洋画家)と住んでいた家の近くの旭が丘中央公園(東京都日野市)に「たきび」の一番が刻まれた歌碑が建てられているそうです。
また、故郷の岩手県紫波町総合運動公園、兵庫県明石市二見町の二見公園内にも歌碑があり、いずれも歌碑の近くに山茶花が植えられているといいます。
山茶花が咲くたびに「たきび」を歌って欲しいという願いが込められているのでしょうね。
近年は、焼却ごみのダイオキシン問題もあり、たき火が問題視されるようになり、平成13年(2001年)に廃棄物処理法が改正されてからは、廃棄物の野外焼却、いわゆる「野焼き」が原則禁止になりました。
それ以前も「ゴミの野焼き」は禁止されていましたが、この改正でより厳しく制限されることとなりました。
現代の「たき火」事情を、巽聖歌夫妻はどのように思っておられますかね。

壇蜜、ショートカット姿にネット騒然。  法華坊主 joe

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やさしくなれます。

2019年 12月4日 - 日常

先に観た美術展の感想を述べる前に、次の美術展を鑑賞してしまい、頭の中がゴチャゴチャしています。
クリスマスのイルミネーションが輝き始めた東京・丸の内にある、明治期に建築家ジョサイア・コンドルが設計した三菱一号館を復元した美術館で催されている「印象派からその先へ ―世界に誇る吉野石膏コレクション展」(~2020-01/20)から観後感を述べましょう。
印象派などの名品で世界に誇る吉野石膏コレクションは、優しく、親しみやすい作品が多く、フランス近代絵画の流れを一望できるものです。
ルノワールの初期から晩年までの重要な作品、モネの《睡蓮》や、ピサロ・シスレー・セザンヌの詩情豊かな風景画、ルノワール・ドガ・カサットによるパステル画、ピカソの肖像画、国内有数の質と量を誇るシャガールの油彩画など、選りすぐりの72点が一堂に会します。
石膏ボードでおなじみの大手建材メーカー・吉野石膏株式会社による、珠玉のコレクションです。
同社は「安全で快適なくらし」という企業理念のもと、人々に精神的な豊かさをもたらす美術の分野でも貢献したいと考え、美術の蒐集と一般公開を行ってきました。
とりわけ先代の社長・須藤永一郎氏の代に集められた西洋絵画には、モネ・ピサロ・ルノワールら印象派から、ピカソ・シャガールなど20世紀の作家まで、世界に誇る優品があります。
特に、クロード・モネの《睡蓮》1906 年は、モネが「睡蓮」の連作に本格的に取り組み始めたころの作品で、水面に描かれたピンクがかった雲と蓮の花の色が共鳴するかのようです。
他の作品については、今回ナビゲートしてくれた友人と会期中に再観の約束をしていますので、その後にブログさせてください。
三菱一号館美術館は、年間パスポートを購入していますので、何度でも観ることができます(笑)

アフガンで中村哲医師が銃殺により死亡。  法華坊主 joe

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明るい色彩と軽妙な筆致。

2019年 12月2日 - 日常

先月、パナソニック汐留美術館で「ラウル・デュフィ展」(~12/15)を観ました。
ラウル・デュフィは、華やかで明るい色彩と軽妙な筆致の作品で、多くの人々を惹きつける、日本でも人気の高い画家です。
その初期から晩年までの絵画に加え、テキスタイル・デザインや関連資料約150点が紹介してありました。
今回の展覧会ではデュフィが学生時代に描いた珍しい初期作品も出ており、数こそ多くないものの初期から晩年までの彼の作品を一望できます。
日本国内にはデュフィ作品がたくさんあり、上野の国立西洋美術館の常設展でも「モーツァルト」が観られます。
会場では、ビアンキーニ=フェリエ社のアーカイヴを引き継いだデュフィ・ビアンキーニから出品されるデザイン原画や下絵、オリジナルテキスタイル、 プリント生地の為の試し刷り、そして復刻生産されたテキスタイルによる衣装作品などを展示しています。
今回の展示では、同じデザインで色合いがどんどん変わっていくのも楽しいし、
見る角度によって、色合いが異なっていく様を見るのも面白く感じました。
良かったですが、もっと広いところで、もっと絵画を中心に見てみたいです。

2019流行語大賞に「ONE TEAM」  法華坊主 joe

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五穀豊穣を願い五色幡が翻る。

2019年 12月1日 - 日常

12月を別名で「師走(しわす)」といいますが、その由来は「師馳(は)せ月」(しはせづき)で、昔はお正月にも先祖供養をしていたために師(お坊さん)が忙しく走り回っていたのが語源といわれていたり、12月は1年の最後で今年のうちにやるべき事は、全部やりとげる月と言う意味で「為果つ(しはつ)」が元になっている、ともいわれ多くの説があり、定説というのはありません。
慌ただしくなる時期ではありますが、12月の風物詩を感じながら、楽しい年末をお過ごしください。

そこで、今日(毎年12月第1日曜)行われた二本松市の「木幡の幡祭り」を紹介します。
五色に彩られた百数十本の五反幡を押し立て法螺貝を響かせ、阿武隈の山間の道をぬって木幡山をめざす「木幡の幡祭り」は、師走の風物詩となっています。
この祭りは、天喜3年(1055年)前九年の役に由来するものと言い伝えられています。
戦いに敗れた源氏の軍勢がわずか数騎で木幡山に立て籠もったところ、一夜にして降り積もった雪で全山が白くなった様を追走してきた安倍の軍勢が、源氏の白旗に見間違え戦わずして敗走した故事により、現在「幡祭り」として伝承されています。
現代では、白幡を先達に色とりどりの幡が行列し「日本三大旗祭り」の一つとも言われています。
また、古より伝わる儀礼を色濃く残していることから、平成16年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。
今年も、法螺貝の合図で、白装束を身にまとったおよそ200人が五穀豊穣などを願いながら木幡山を目指すと、色とりどりの旗が翻りました。
正直言って、私も近くにいながらまだ一度も見たことがありませんので、来年はぜひ親しい友と一緒に見学したいと思っています。

愛子さま、きょう18歳の誕生日。  法華坊主 Joe

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家族の絆の歓びと哀しみ。

2019年 11月29日 - 日常

福島の映画館で上映中の映画「ひとよ」を観ました。
鶴屋南北戯曲賞、読売文学賞戯曲などを受賞した劇作家桑原裕子率いる劇団KAKUTAの舞台作品を「凶悪」「孤狼の血」などで知られる白石和彌監督が映画化しました。

どしゃ降りの雨降る夜、ある家族に起きたひとつの事件は、母親とその子どもたち三兄妹の運命を激変させました。
その夜から、心の傷を抱えたまま別々の人生を歩んだ家族は、15年後に再会。
葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した家族の絆を取り戻そうともがき続けた先に訪れる結末とは?
主演に、15年前の事件に縛られ家族と距離をおき、東京でフリーライターとして働く次男・雄二を演じる佐藤健。
町の電気屋に勤務し、三兄妹で唯一自身の家庭を持つが夫婦関係に思い悩む長男・大樹に鈴木亮平。
事件によって美容師になる夢を諦め、スナックで働きながら生計を立てる末っ子の妹・園子に松岡茉優。
そして、15年ぶりに三兄妹のもとへと帰ってくる母親・こはるを田中裕子が演じます。
壊れた家族はつながれるのか? 家族の絆の歓びと哀しみがこころ打つ、感涙のヒューマンドラマでした。
なかでも、もう女優としての需要はないと思っていた田中裕子がすごい。
スクリーンに田中裕子が映っただけで、その場の状況を観ている人に理解させてしまう、すなわち「年齢を重ねると言うことはこういうことなのか」と、そう思いました。
松岡茉優もそんな俳優になると思います。

中曽根康弘元首相死去、101歳。  法華坊主 joe

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夢への挑戦。

2019年 11月28日 - 日常

車いす陸上選手・中尾有沙さんの講演は、恒に怠惰な生活を送っているアタシには感動ものでした。

中尾選手は、ご自身の陸上競技歴(2015年の第99回日本陸上競技選手権大会では三段跳びで優勝)を紹介しながら、日本一になるまで、そして目標を達成したときの思いや出会いを、ありのままに語られます。
2016年1月、トレーニング中の事故により両下肢全廃となってからのリハビリのなかで車椅子陸上の世界に飛び込んだ中尾選手は、大会への出場をしながら講演活動、パラリンピック経緯初事業など多岐にわたって精力的に活動をされていることもお話しいただきました。
お話の中で中尾選手は、不安もあったけれども家族やなかまの支えがとても大きかったと語られました。
そして、ご自身の取り組みとして「心のバリアフリー」、すなわち思いを言葉にする勇気とお互いに知り合って歩み寄る姿勢を広めていきたいと強調されました。
最後に「2020東京パラリンピック大会出場に向けて私の夢への挑戦は続きます。皆さんも今あるものを最大限に生かして挑戦してください」との熱いメッセージをもって締め括られました。
彼女には、生きることの喜び、支援する人々との交わり、未来に向かっての夢!を感じられる講演会でした。
来年の東京パラ、さらには5年後のパリパラに向かって頑張ってください。

年間ベストセラー『一切なりゆき』。  法華坊主 joe

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まず相手の声に耳を傾け・・・。

2019年 11月27日 - 日常

昨日は、仙台国際センターで、解剖学者で東京大学名誉教授・養老孟司先生の「教育とは・・・人を変える、人が変わる」と題する講演を拝聴しました。
そして今日は、福島市こむこむ館で、車いす陸上競技選手の中尾有沙さんによる「夢への道のり」と題する講演を聴く機会を得ました。

最近、若者の「聴く力」が低下しているのではないかとの指摘があります。
これはスマホの普及により、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)といわれるツイッターやフェイスブックなどの、いわゆる文字コミュニケーションが主流となり、生の人間関係とは異なるコミュニケーション世界が展開されていることによる危惧です。
もちろん、この文明の利器を否定するものではありませんが、それに埋没することで、生の人間関係が希薄となり「聴く力」が低下しているとすればゆゆしき問題です。
この「聴く力」とは、ただ単に相手の話を「聞く」ということではありません。
目の前の相手に向かってしっかりと耳を傾け、そのことばの奥底にある心根を感じられるように、その話を「聴く」ことが重要なのです。
「聴く」の字の旧字である「聽」の字を分解していくと「耳を突出し、真っ直ぐな心でよくきく」という意味から成立していることが理解されます。
「聴くこと」は相手をよく理解し、人間関係を作っていく時の基本ともいえます。
自己の主張ばかりが強調される現代社会では、相手の話に耳を傾けることが少なくなりがちですが、まず相手の声に耳を傾け、それをしっかりと受け止めて、自己の主張を述べることも必要だろう思います。
私たちはあらゆる意見、対立する意見もしっかりと受容しなければいけませんが、そのためにこそ、若い時からしっかりと人間関係を重ね、「聴く力」を育んでいかねばなりません。
今回は講師の話を一方的に聴くということでしたが、2日間に亘ってタイプの違うお二人の先生の話を聴いて、自分自身も人前で話す機会のあるひとりとして、今まで持ち合わせた「聴く力」の不甲斐なさを実感し、今後さらに「聴く力」を養っていかなければいけないことを痛感しました。

両陛下、神武天皇陵と孝明天皇陵を参拝。  法華坊主 joe

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♫あぁだから今夜だけは・・・

2019年 11月26日 - 日常

1957年生まれのボクが、今頃の季節に聴きたい楽曲のひとつに「心の旅」があります。
車のラジオから聞こえてくる「心の旅」は、ボーカルの優しい声とそれに合ったメロディーであったことを記憶しています。
♫あぁだから今夜だけは君を抱いていたい。あぁ明日の今頃は僕は汽車の中♪は、切なさも感じる部分が自分の状況とリンクしていたような気がします。
青春を感じる歌詞で、1度聞いただけで本当に好きな歌のひとつとなりました。
この曲を聞くことで、待ち遠しくもあり切なくもなる、自分にとって聞くと本当に色々な感情が出てくる面白い曲でもあり、大好きな一曲です。
1973年4月にリリースされたチューリップの3rdシングル「心の旅」は、イントロ抜きでいきなりサビから始まるという、当時としては斬新な楽曲でした。
財津和夫が作詞作曲し、彼がヴォーカルの予定でしたが、歌詞が女性への想いをつづるものであり、売れることが第一条件だったため、女性受けのよさそうな甘い声の最年少のメンバー姫野達也が担当したという逸話も残っています。
バンドの命運のかけた曲 「心の旅」は、チューリップ最大のヒット曲となり、EPでは唯一オリコン一位に輝いた歌で、約半年で87万枚を売り上げています。
そして無事彼らはこのまま音楽活動を続いていくことが可能になったのです。
「心の旅」は、名曲として多くの人に愛され、アーティスト間でも高い人気を誇り、吉田栄作や桑田佳祐・福山雅治など錚々たる面々にカバーされています。
晩秋から初冬へかけての夜長、いろいろな「心の旅」を聞き比べてみるのはいかがでしょうか。

プロ野球MVP、パは西武森、セは巨人坂本。  法華坊主 joe

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近代文明への怒りと警鐘。

2019年 11月25日 - 日常

先日観た「センス・オブ・ワンダー -レイチェル・カーソンの贈り物-」は、メインの自然とともに伝えるレイチェル・カーソンから21世紀へのメッセージでした。
1962年、アメリカの科学者レイチェル・カーソンは、『沈黙の春』を著し、農薬や化学物質による環境の汚染や破壊の実態に、いち早く警鐘を鳴らしました。
『沈黙の春』を著す前に、アメリカの若い母親のための雑誌に執筆し、死後、友人たちの手で出版されたエッセイ『センス・オブ・ワンダー』。
この作品では、子どもたちと自然の中に出かけ、神秘さや不思議さに目をみはる感性を育み、分かち合うことの大切さを、詩情豊かな文章で綴っています。
この作品の舞台となった米国メイン州に現存するカーソンの別荘周辺の森や海辺に四季を訪ね、日本語版の翻訳者である上遠恵子さんが原作を朗読し、カーソンとロジャーの世界を追体験する「朗読ドキュメンタリー」として、2001年に完成した映画です。
レイチェルのことばに耳を傾け、自然といかに向き合うか、新しい世紀をになう子どもたちをいかに育てるかを考えさせるドキュメンタリー作品でした。
映画の最後に、2019年春に上遠恵子さんの講演会(中瀬幼稚園にて開催)の様子を撮影した特別映像も併映しています。
レイチェル・カーソンが晩年過ごしたメイン州の別荘で、上遠さんは、「ゆったりとした時間感覚を味わい、ブルーベリーの畑に寝転がり、鳥の羽が風をきる音を聞き、人知を超えた感覚を体験し、子どもたちにこのゆったりとした時間を味わわせてあげたい、それはまわりの大人たちの役目だ」と訴えます。
『センス・オブ・ワンダー』『沈黙の春』には、「命への畏敬、地球は人間だけのものではない、命あるすべてのものたちの住みかとして、みな共に生きなければならない」と描かれていて、人間以外の生きものを痛めつける文明への怒りと警鐘を今でも鳴らし続けています。

香港区議選、民主派が8割超え圧勝。  法華坊主 joe

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