日常

近代福島の歴史的建造物。

2019年 09月6日 - 日常

今日の福島市は、最高気温33.4℃で夏が復活しました。
福島市内のA・O・Z(アオウゼ)で開催している「今、よみがえる。近代福島の歴史的建造物展」(~9/19)を観てきました。
今年3月に同じく市内のチェンバおおまちでの展示会(1回目)を見逃していたので、楽しみでした。
明治以降の同市にあった洋風建物の模型展示で、旧日本銀行福島支店や、旧県物産陳列館、旧福島県農工銀行(後の旧第一勧銀福島支店)を1/80に縮尺した模型を展示しています。
1911年建築の旧県物産陳列館は、29年に旧県立図書館になり、60年の火災で消失しました。
このほか資料や写真を活用したパネルで歴史などを紹介していました。
また和紙で制作した、1955年当時の市街図「観光福島市ガイド」も展示販売しています。


今回の展示とは関係ありませんが、私の好きな市内の歴史的建造物に「御倉邸(旧日本銀行支店長役宅)」があります。
幕末期から絹の集散地として栄えた福島市には、1899年に東北で初めて日本銀行が設置されました。
県庁南西の御倉町に在る「御倉邸」は、歴代の福島支店長が住んだ住宅で一般公開しています。
敷地内にある「おぐら茶屋」の展望デッキからは、阿武隈川の展望を楽しむことができます。
近くには隈畔(わいはん)と呼ばれる川辺があり、かつて年貢米を運ぶ舟運の起点となった船着き場が再現されています。
わが街再発見の旅も乙なものですよ、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

令和初!SB千賀ノーヒットノーラン、80人目。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

京都に彗星のごとく現れた絵師。

2019年 09月4日 - 日常

還暦を迎えたオッサンが、大学構内に入って現役学生と同じ空間に居られることはうれしいことです。
先日の國學院大學・明治大学に続いて、今回は東京藝術大学に潜入してきました。
その目的は、現在開催している展覧会「円山応挙から近代京都画壇へ」(~9/29)を観るためです。
18世紀の京都に彗星のごとく現れ、円山派を確立した絵師・円山応挙。
また、与謝蕪村に学んで応挙に師事した呉春はそれに続いて四条派を興し、この二派は円山・四条派として近代にいたるまで京都画壇に大きな影響を与えました。
重要文化財12件を含む約120件を一挙に紹介しており、特に注目したいのは、応挙最晩年の最高傑作である「大乗寺襖絵」の特別展示です。
大乗寺は兵庫県の日本海側に位置し、またの名を応挙寺といいます。
障壁画の制作は、1787年から応挙が一門を率いて開始し、応挙は初めに山水の間、芭蕉の間を描き、没年である95年に孔雀の間を完成させたそうです。
今回の展覧会では《松に孔雀図》《郭子儀図》などの応挙作品を中心に、応瑞(応挙の息子)や呉春、山本守礼らの作品が再現展示され、大乗寺客殿各室の雰囲気を体感することができます。
事前知識が無くても、応挙の襖絵の前に立ったら動けなくなってしまいます。
また、長沢芦雪や竹内栖鳳の可愛い動物の絵も見ることができました。
応挙の犬と芦雪の犬は、よく比較されますが、かなり似ている部分があるので直接の影響関係が分かります。
どの絵師も個性があって良いのですが、応挙の絵は臨場感がダントツでした。

観覧後に大浦食堂(学食)に立ち寄り、現役学生に混じってスーパーカップをいただきましたが、40年前にタイムスリップしたようで、今回のナビゲーターと一緒に、応挙寺と称される大乗寺にもぜひ足を運んでみたくなりました。

二階幹事長と岸田政調会長が留任へ。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

ひんやりした空気が漂う。

2019年 09月3日 - 日常

9月の別名は「長月(ながつき)」。
日増しに夜が長くなってくる季節であることから「夜長月(よながづき)」、それが転じて「長月」と呼ばれるようになったそうです。
日中の残暑はまだまだ厳しいものの、朝夕にはひんやりした空気が漂い、虫の声がきこえるようになってきました。
あぜ道や土手に彼岸花が咲き、金木犀の芳しい香りがあたりに満ちてきだしたら、いよいよ秋も本番です。
ついこの間までもくもくとした夏の雲だったのに、空が青く、薄い雲が流れていかにも秋の気配。
夕焼けの雲の色も、朝の空気のさわやかさも・・・。
夕日にしても真夏は最後の一条の光でさえ力がみなぎっていたのに、今はその気迫はありません。
街路樹のプラタナスの葉には早くも黄色がかったものも目立ちます。
9月の声を聞くと目に見えて夕暮れが早くなり、日一日と秋色を深めていきます。
季節の変わる時って、何かノスタルジックになってしまいませんか。


また9月って、何か慌しい月だと思いませんか。
まだ暑いのに、真夏のものを着たり、夏のバッグを持つと季節に乗り遅れた感じがするでしょう。
そんな風に身の回りを片付けたり、お月見やお彼岸だと思っている間に過ぎてしまいますよね。
秋の日はつるべ落としって言うけど、9月もそんな感じがします。
今年はそんな9月にならないように、身も心も引き締めましょう。

小学館『週刊ポスト』“韓国特集”で謝罪。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

風を鎮めるための風祭り。

2019年 09月2日 - 日常

昨日は、夏目漱石の『二百十日』を紹介しました。
二百十日の頃は稲が開花する重要な時期ですが、農作物に甚大な影響を与える台風に見舞われることも多い時期です。
そこで、過去の経験から、農家にとっては油断のならないこの日を厄日として戒めるようになりました。
農作物を守るために風を鎮めるための風祭りは全国各地に残っています。
特に有名なのが富山市八尾町で行われる風祭り、越中八尾「おわら風の盆」。
独特の風情が人気を呼び、小説や歌にも数多く登場しています。
越中八尾「おわら風の盆」は、風を鎮める豊年祈願と盆踊りが融合し、娯楽のひとつとして愛しまれてきたお祭りで、300年以上の歴史があります。
坂の町・八尾の古い街並みに哀愁をおびた胡弓の音色が響き、「越中おわら節」にのせて、編み笠をかぶった男女が踊り歩きます。
誰もが楽しめる「豊年踊り」、優雅な「女踊り」、勇壮な「男踊り」があり、男女ペアで艶やかに踊ることもあります。
今年こそ行ってみたいと念願していましたが叶わず、今から心がけておいて来年はぜひ行き一緒に行きましょうね。

二百十日は農家だけでなく、漁師にとっても出漁できるかどうかとともに、生死に関わる問題でもありました。
この二百十日を決めたのは、渋川春海という江戸時代の天文学者だそうです。
平安時代からそれまで約800年に渡って同じ暦が使われており、この暦は中国の唐朝から導入したもので、そもそもの日本と中国の緯度経度も違えば、実際に観測される太陽や月の動きとのずれも蓄積している状態でした。
この暦を改定したのが渋川春海です。
前例を覆すのは昔の日本でも大変で、暦の改定が認められるまでには難事だったようですが、「貞享暦(じょうきょうれき)」という初めて日本人の手による暦が施行されるようになりました。
春海は釣り好きであったそうで、二百十日を決めた理由には、品川の高齢の漁師から、立春から数えて210日に台風が来ると聞いたともいわれています。

韓国法相内定のタマネギ男、疑惑否定。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

夏目漱石、異色の作品。

2019年 09月1日 - 日常

今日から9月、そして今日1日は立春から数えて210日目に当たる「二百十日(にひゃくとおか)」です。


夏目漱石が1906年に発表した「二百十日」という短めの小説があります。
「草枕」と同じく熊本県が舞台で、作者の熊本滞在中の実体験が元になったと言われています。
主な登場人物は、圭さんと碌さんの二人。
小説の大半がこの二人の会話文で成り立っており、夏目漱石の小説の中でもかなり異色の作品だと思います。
タイトルの「二百十日」とは、前述のとおり、立春から210日目にあたる日で、現在の9月1日前後のことです。
古来より台風が多い日と言われていて、農家にとっては厄日に当たります。
作中では、阿蘇山に登る圭さんと碌さんが、「二百十日」の天気の悪さに見舞われ、その内容は、阿蘇山への登山をメインイベントに、主人公が度々、権力に対する不満を口にするというものです。
作者自身の思いも投影されているのでしょうね。
ただ、圭と碌の息の合ったコンビネーションと、とぼけた味わいの会話の応酬が心地よかったです。
半熟卵のオーダーが全く通じないために、生卵と固ゆでの卵を食べるシーンには笑わされます。
「吾輩は猫である」の苦沙弥とそのお客さんとの間で延々と繰り返される、無駄話にもつながるものがありました。
一部の特権階級が権力を握っていた、明治時代の社会制度への痛烈なメッセージも込められていて考えさせられます。
大自然のど真ん中に投げ出された時の無力さと、いつの時代にも変わることのない阿蘇山の雄大なシルエットとのコントラストが心に残りました。
1時間もあれば読了できる小説ですので、一度みなさんも眼を通してみてください。

競泳・萩野公介とmiwaが今秋結婚へ。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

今年も残り1/3。

2019年 08月31日 - 日常

一昨日、福島市陣場町の自宅兼店舗に放火したとして、福島北署は非現住建造物等放火の疑いで飲食店経営の仲又忠光容疑者を現行犯逮捕しました。
ガソリンのようなものをまいて火を付けたといいいます。  
先月、京アニ放火事件があったばかりで、模倣犯ではなさそうですが、心配な事件が近郊で起こっています。


8月も「最後の日」になりました。
今年は、梅雨も長引きましたし、お盆には台風、そして秋雨前線の影響もずっと続いております。
こんな猛暑が激しかったり、雨や曇りの日が多かった8月は、はじめての経験でした。
8月を終えると9・10・11・12の4カ月、今年も残すところ1/3です。
日蓮聖人は『報恩抄』の中で、「春は花さき、秋は果(このみ)なる。夏はあたたかに、冬はつめたし。時のしからしむるに有らずや」と示され、それぞれの季節に順応してお題目の信仰に励みなさい!と説かれています。
また私たちと同じようにお題目を唱え、法華経の信者であった宮沢賢治も、「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ 夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ・・・」と記して、これまた驕ることなく、欲することなく、日々精進しなさい!と教えています。

なつぞら・来週副題は「なつよ、天陽くんにさよならを」  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

心を掴んで離さない傑作。

2019年 08月31日 - 日常

今回の上京では、福島ではやってない「存在のない子どもたち」を観ました。
ナディーン・ラバキー監督が手がける社会派ドラマで、レバノンの貧民窟に住む少年ゼインが、さまざまな困難に向き合いながら、ひたむきに生きていく様を捉えます。
ゼイン役のゼイン・アル・ラフィーアを筆頭に、出演者の大半を演じる役柄によく似た境遇にある一般人をキャスティングしているとのことで、ラバキー監督も検事役で出演していました。
この映画は、第71回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したほか、アカデミー賞およびゴールデングローブ賞の外国語映画賞にノミネートされるなどの評価を得ています。

この映画が突き付けているのは、わたしたちが当たり前に受け取っている「近代国民国家」の暗部であり、社会システムに組み込まれた「構造的暴力」の静かな告発です。
この映画を観て、多くの方が忘れてしまいがちな、世界中に根差す貧困問題を思い返してくれることを祈ります。
そして、絶望の中に生き、親からの愛情を知らない子供が、人を思いやり、愛することが出来るということに心をえぐられ、涙する作品でした。
映画を見ることで世界を変えられませんが、「存在のない子供たち」を観れば、いつもより少しだけ、優しい心でいられるかもしれませんね。

「報ステ」金曜MCに森川夕貴アナ起用へ。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

前線がウロウロする秋の長雨。

2019年 08月28日 - 日常

気象庁は28日朝に福岡県、佐賀県、長崎県に大雨特別警報を発令しました。
これまでに経験したことのないような豪雨となっていて、最大級の警戒が必要です。
前線の活動が活発になっている影響で、九州では1時間に100ミリを超える猛烈な雨を観測しました。
24時間の雨量は平年の8月1カ月分の2倍に達し、観測史上1位となっている所があります。
29日にかけては西日本から北日本の広い範囲で大雨の恐れがあり、土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫などに厳重な警戒が必要です。


ここ最近、ニュースで「秋雨前線」という言葉をよく聞くようになり、まだ季節は夏ですが、秋の訪れを感じますね。
日本列島を秋雨前線がウロウロする秋の長雨シーズン。
この天気をもたらす秋雨前線の正体は何でしょう?
「前線」とは、性質の異なる空気の境目。
「暖かい空気」や「冷たい空気」の境目などにできます。
性質の異なる空気がぶつかる場所では上昇気流が起こり、雲が発生します。
季節の変わり目は「北の冷たい空気」と「南の暖かい空気」に挟まれるため、東西に長い前線ができます。
よって、秋雨前線は「秋の空気」と「夏の空気」の境目で、秋になると北から冷たい空気がやってくるので、季節が進むにつれて秋雨前線の位置は次第に南下します。
南から台風が北上してくる時に秋雨前線があると、暖かく湿った空気で前線が刺激され、台風が離れている段階から大雨になることがあります。
秋雨前線が停滞する時期は、台風の動向にも注意が必要です。

上野厚労政務官、口利き疑惑で辞任。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

単なる複製やコピーではない。

2019年 08月27日 - 日常

昨日、沼津での会合の帰り、横浜・そごう美術館で開催の『令和元年記念 北斎展[HOKUSAI] 』(~9/1)を観てきました。
今回は、冨獄三十六景がリ・クリエイト(複製画)で勢揃いしており、最新のデジタル・リマスタリング技術で180年前の色彩を求めて再創造した冨獄三十六景全46作品(拡大版)を一堂に展示してありました。
さらに、富獄百景102図も勢揃いしており、初摺本を底本に制作された復刻本を1枚ずつほどいての展示です。
他にも、北斎漫画全15編の展示や、版画の制作過程を道具も展示しながらわかりやすく解説が加えてありました。
本展の監修が、生物学者の福岡伸一先生であることを知り、納得しました。

葛飾北斎は、90才を迎える直前「天我をして五年の命を保たしめば 真正の画工となる得べし」と言い残して死にました。
天がせめてあと5年寿命を与えてくれたなら、わたしは真の画家となることができただろうに、と。
クリエイト・アートは、単なる複製やコピーではありません。
画家の生命は、周りを額で囲まれた四角い絵の中にあるのではなく、むしろ四角いフレームに囲まれた絵と絵の「あいだ」にこそあるのです。
全作品、全連作を、北斎の生きた時間軸に沿って陳列し、芸術作品の「あいだ」、つまり文脈を浮かび上がらせる試みなのです。
このときはじめて、画家の人生の生命潮流全体が浮かび上がってくるのだ、と紹介してありました。
北斎の作品群を一堂に集めることによって立ち上がってくる彼の躍動と潮流。
それと同時に絵の細部に宿る彼の試行錯誤や苦悩、そして渇望を感じてほしいと思わせる貴重な展覧会でした。
観後会は、東京駅の沖縄料理店でリ・クリエイトの魅力について語り合いました。

GSOMIA破棄は側近スキャンダル隠し?  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

あなたの好きな「朝ドラ」は?

2019年 08月25日 - 日常

「朝ドラ」の愛称で親しまれているNHK連続テレビ小説は、現在放映中の「なつぞら」で100作目です。
主演の広瀬すずは、今月20日にクランクアップし、 1年3ヶ月にわたる撮影も「本当に大丈夫でした!」とコメントしました。
そこで、「朝ドラ」はなぜこれほど愛されるのでしょうか。
そして、あなたの一番好きな「朝ドラ」は、どの作品ですか?
『週刊朝日』(2019/8/30号)の記事によると、放送順に
おはなはん(1966)、雲のじゅうたん(1976)、おしん(1983)、はね駒(1986)、ふたりっ子(1996)、あぐり(1997)、ちゅらさん(2001)、芋たこなんきん(2006)、ちりとてちん(2007)、ゲゲゲの女房(2010)、カーネーション(2011)、あまちゃん(2013)、ごちそうさん(2013)、花子とアン(2014)、マッサン(2014)、あさが来た(2015)、とと姉ちゃん(2016)、ひよっこ(2017)、まんぷく(2018)、なつぞら(2019)が、BEST20だそうです。
法華坊主の朝ドラデビューは、能年玲奈主演の「あまちゃん」です。
昭和の名作の数々も負けてはおらず、平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%という圧倒的な記録をたたき出した「おしん」は、今なお圧倒的人気です。
平均視聴率でみれば「おしん」に続いて、「繭子ひとり」47.4%、「藍より青く」47.3%、「鳩子の海」47.2%など、70年代の作品が上位に並び、00年代以降の作品の平均視聴率が20%前後であることを考えると、そのころはテレビが文化の中心であったことが実感できます。
「なつぞら」は、歴代のヒロイン(松嶋菜々子、北林早苗、岩崎ひろみ、小林綾子、比嘉愛未、山口智子、貫地谷しほり、原日出子、三倉茉奈、藤田三保子、田中裕子、藤澤恵麻=なつぞら出演順)らが続々登場することでも話題を集めています。
そして2020年春からは、「マッサン」以来の男性主人公となる窪田正孝主演の「エール」が放送予定で、全国高等学校野球大会の歌としておなじみの「栄冠は君に輝く」など数々の名曲を作った福島県出身の作曲家・古関裕而(こせきゆうじ)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)をモデルに、音楽とともに生きた夫婦の物語が描かれます。

石川遼、完全V達成でツアー通算16勝目。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント